海老蔵 長女・麗禾ちゃんの襲名に感慨「麻央も喜んでいると思う」

[ 2019年5月12日 11:35 ]

「『市川會』三代襲名披露」製作発表会見で、予定を変更し、2ショットで囲み取材に応じた市川海老蔵と堀越麗禾ちゃん
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)の長女、堀越麗禾(れいか)ちゃん(7)が日本舞踊の四代目市川ぼたんを襲名し、8月に初舞台を踏むことが12日、都内のホテルで行われた会見で発表された。襲名披露公演は市川流「『市川會』三代襲名披露」(8月3~12日、渋谷・Bunkamuraシアターコクーン)となる。

 海老蔵は「(来年5月には)私自身の(十三代目市川團十郎白猿)襲名もありますけど、伯母、妹、娘の襲名ができるということは自分の襲名よりも嬉しい気持ち」と思いを吐露。麗禾ちゃんへの思いを聞かれ、「歌舞伎の家で生まれて、日本舞踊ができるという環境、そして彼女自身の可能性を広げていくのは父としての責務。そのお手伝いをできたらいいなという一心です」と語った。

 麗禾ちゃんだけでなく、八代目市川新之助襲名が決まっている長男、堀越勸玄くん(6)も稽古に励む毎日。海老蔵は「いろいろなことを言う方もいるとは思いますが、楽しくやってもらうことが第一。厳しいこともさることながら、今は基礎をやってもらうと。嫌がられたらやらない。やらなかったら意味がないので、とにかくやってもらうために、楽しんでやってもらっている」。夏休みが稽古になってしまうのでは?と聞かれるも、海老蔵は「そんなことないね。遊ぶところをちゃんと用意している」とキッパリ。「(稽古は)ちゃんとやる時はやっている。勸玄よりもこの子のほうがしっかりやっています」と太鼓判。自身の子供時代は「まったくダメ。稽古はしない、勉強はしない。学校も行きたくない、歌舞伎座も行きたくない。全部4拍子そろってる」と笑いつつ、わが子たちは「全部逆。麻央のDNAのおかげ。喜んでいると思います」と17年に死去した妻の小林麻央さん(享年34)に思いをはせ、目を細めた。

 この日は母の日。麻央さんには「(子供たちも)ちゃんといつもご挨拶している」といい、「カーネーションを用意したりとかしているからね、パパね」と海老蔵。麗禾ちゃんも麻央さんに「行ってきます」と声をかけたことを明かした。

 会見では、予定を変更にし、囲み取材も2人で対応。横で終始恥ずかしそうにする麗禾ちゃんに海老蔵は「(マイクが)近いと怖いから」「舞台は緊張しないけど、こういうのは緊張するそうで」とフォロー。最後には、麗禾ちゃんが改めて「堀越麗禾です。市川ぼたんに襲名させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」としっかりとあいさつをし、締めくくった。

 海老蔵が家元を務める日本舞踊市川流の三代襲名披露記念公演で、麗禾ちゃんとともに、十二代目市川團十郎の妹で現在、市川流総代を務める市川紅梅が初代市川壽紅を、若手舞踊家として注目を集める海老蔵の妹、市川ぼたんが四代目市川翠扇をそれぞれ襲名。公演には、海老蔵、勸玄くんも出演する。

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