石橋貴明が語る「ネットと地上波」テレビ番組づくりで大切なこと

[ 2019年3月24日 08:00 ]

テレビ番組づくりへの思いを語る石橋貴明(C)AbemaTV
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 AbemaTVで24日午後9時から「とんねるず」の石橋貴明(57)が出演する特別番組第2弾「石橋貴明プレミアム―芸能界頂上決戦!貴ヶ原の戦い―」を放送する。昨年8月のインターネットテレビ初出演から7カ月。第2弾放送前に石橋本人がインタビューに応じ、ネットテレビの魅力や、地上波とも共通するテレビへの思いを明かした。

 「石橋貴明プレミアム」は“いまネットテレビでやりたいこと”“地上波では許されないこと”を壮大なスケールで実現させる企画。昨年8月に放送した第1弾では芸能人に最も必要とされる“運”を1番持っているタレントを決定すべく、豪華芸能人たちが船上でバカラ対決を繰り広げた。

 第1弾から7カ月。再びAbemaTVに石橋が登場。注目の第2弾では「春の防犯企画 万引きしちゃダメよの乱」「モー娘。OG手作りハンバーグの乱」「落とし合い決戦 奈落の陣」のバラエティー企画3本に挑む。

 第2弾の「春の防犯企画 万引きしちゃダメよの乱」はネットテレビならではの“キワどい”企画。一般客が買い物中の店内で、芸能人が万引きGメンと対決する。「7カ月と時間が空いたので、より面白いものをつくらないといけないと、かなり攻めた企画になっています。おそらく地上波ではできない企画ですね。当初、僕も“大丈夫だろうか…”と思いました(笑)。企画を通して“ああ、万引きは絶対やっちゃダメだな”と思ってくれたらいい。非常に楽しい内容になっています」と手応えを語る。

 ネットテレビの魅力について「万引きGメンの企画もですが“地上波ではできない”枠からはみ出て自由にやらせてもらえる感覚です」と石橋。「例えば、今の公園ってボール遊びをしてはいけない、サッカーボールを蹴ってはいけないとか、やってはいけないことが多くなってしまった。もう少し遊びたい僕には“新しい遊び場”がほしいなという思いがある中で、ネットテレビはいろいろな企画をやらせてくれる。遊び人としてはたまらない広場ですね。これからもっと工夫していけば、この“新しい遊び場”をもっと楽しくできるんじゃないかなと思います」と語った。

 第1弾の開始時には長時間に及ぶ会議に自らも参加。企画が生まれる場を大切にしているという。「基本、番組でやること全部を知っておきたいタイプではあります。ネットテレビという新しいフィールドですので、自分たちのやりたいことを面白くお伝えするには、どう表現すればいいのかと話し合いました」

 「ネットと地上波」という違いはあるが、石橋は番組づくりに共通する大切な心得を説く。「スタッフや出演者ら制作陣みんなが面白がってないと面白い番組はできないと思います。サッカーなら11人全員が同じ意思を持って90分間走り回らないと強くて美しいサッカーにはならない。(元日本代表の)中田英寿くんが僕に言ったので、その言葉をそのまま使わせてもらいますが(笑)、テレビ番組もそうだと思う。スタッフ全員が同じ意思を持って作り込まないと。長時間、全力で同じ方向を向いて戦うのは大変。それぞれがしっかりとしたスキルを持ってないといけない。一人が体力的にキツくなってパフォーマンスが落ちると、サッカーなら他の10人に負担が増すように、テレビ現場も同じことが起きてしまう。企画会議では“俺は90分間走りきる!だからみんなも一緒に走りきってくれ!”という気持ちを伝えたいんです」。テレビへの思いはいつだって熱い。

 お笑い界の先頭で時代を駆け抜けてきた。業界の酸いも甘いも知り尽くす石橋に“ご意見番”としてAbemaTVの情報番組への出演は?と水を向けると「ご意見番ですか? お笑いの人とかたくさんやってますが、僕はそんなに真面目な人間じゃないんですよ。本当に人様のことなんか言えるような立場じゃないので」と笑って否定したが、今後は第2弾に続く第3弾はもちろん、「石橋貴明」が“物言う”特番も見てみたいものだ。

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