「いだてん」生田斗真 大根仁監督との“再会”に感慨「夢にも…」深夜ドラマで一緒に冷えた弁当

[ 2019年3月3日 08:00 ]

大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」で“痛快男子”三島弥彦を熱演している生田斗真(C)NHK
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)が前半の主演を務めるNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」(日曜後8・00)は3日、第9話「さらばシベリア鉄道」が放送される。前半の主人公・金栗四三の盟友・三島弥彦を熱演している俳優の生田斗真(34)が、第9話の演出を担当した大根仁監督(50)との“絆”を語った。

 大河ドラマ58作目。2013年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏(48)が大河脚本に初挑戦し、オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。

 勘九郎は「日本のマラソンの父」と称され、ストックホルム大会に日本人として五輪に初参加した金栗四三(かなくり・しそう)、後半の主演を務める俳優の阿部サダヲ(48)は水泳の前畑秀子らを見いだした名伯楽で64年の東京大会招致の立役者となった新聞記者・田畑政治(まさじ)を演じる。

 生田演じる三島弥彦は元警視総監の三島通庸が父、後の日本銀行総裁の三島弥太郎が兄という子爵の名家の生まれ。東京帝国大学の学生というトップエリートでありながら、あらゆるスポーツに秀で「運動会の覇王」と呼ばれ、四三とともに日本最初のオリンピック代表(短距離)に選出。「日本SF小説の祖」と称される一面もあった押川春浪(武井壮)が創設した日本最初のスポーツ同好会「天狗倶楽部」にヤジ将軍・吉岡信敬(満島真之介)頭脳派・中沢臨川(近藤公園)らと一緒に所属した。

 物語は、四三と弥彦が日本人として初参加した1912年のストックホルム大会へ。前半のヤマ場を迎える。

 第9話は四三と弥彦がついに新橋駅を出てストックホルムに向け旅立つ。ウラジオストクやハルピンを経由してのシベリア鉄道17日間の旅。不手際により治五郎(役所広司)の渡航が遅れる中、監督の大森兵蔵(竹野内豊)と安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)のハネムーンのような態度、初めて触れる外国人の横柄さに、四三は不安を募らす…という展開。ドラマ「モテキ」「まほろ駅前番外地」や映画「モテキ」「バクマン。」などの大根仁監督(50)が演出を担当した。外部演出家の起用は大河ドラマ初の試み。

 生田は1996年、小学6年(11歳)の時にNHK「天才てれびくん」で芸能界デビュー。大根監督とは日本テレビの15分ドラマ「熱血恋愛道」(99年)、フジテレビの深夜ドラマ「演技者。」(2002年)などでタッグを組んだ。

 「第9話は大根仁監督が担当されています。個人的な話で申し訳ないんですが、大根さんとは、この世界に入ってすぐくらいの自分が中学生の時から何度も一緒にお仕事をさせていただいている間柄です。予算の少ない深夜ドラマで、冷えた弁当を一緒に食べた頃からのお付き合い。まさか、こうして大河ドラマの現場でまたご一緒できるというのは、本当に夢にも思わなかったような、うれしい出来事になりました」と大作で再会したことに感慨もひとしお。

 「深夜ドラマの時はセットなんかも組めないような現場だったので、本当に狭い狭いところで撮影をしていたんですよね。第9回の舞台は、シベリア鉄道の寝台列車の狭い狭い車内。なので、大根さんの経験値が生かされていると思います」と振り返りながら「今でこそ、飛行機でどの国にもピュッと、行けますし、スマートフォンを開けば海外の情報を簡単に仕入れることができますが、そんなものが何もない時代、金栗君と弥彦、たった2人の選手と3人のスタッフで遠い異国の地に闘いを挑みにいった彼らの熱い魂みたいなものを、視聴者の皆さんに感じていただけたら」とアピールした。

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2019年3月3日のニュース