【ききみみ】槇原敬之 美しさとユーモアと…振り幅も魅力“10のドラマ”

[ 2019年3月3日 10:00 ]

新アルバム「Design & Reason」(デザイン&リーズン)

槇原敬之の最新アルバム「デザイン&リーズン」
Photo By 提供写真

 平成を代表するミュージシャンを問われたら、私は槇原敬之(49)と答える。平成2年にデビューして「どんなときも」「世界に一つだけの花」などヒット曲を生み出し、平成最後に発売した2年2カ月ぶりのアルバム「Design & Reason」(デザイン&リーズン)も名盤だ。

 過去のアルバム全21枚も発売と同時に買って聴いてきた。高校時代の友達には「まだマッキーファン?」と驚かれる。毎度感動をくれ、過去の名曲も古びないんだから、ファンをやめる理由がない。確固たる“槇原節”を持つ天才シンガー・ソングライターにして、あらゆる音楽ジャンルの知識をためた引き出しから多彩なアレンジを紡ぐ音職人。新作でも、そんな才能が爆発している。

 1曲目「朝が来るよ」は出だしのピアノと声、サビのファルセットが印象的なバラード。50歳を前にした槇原が同年代に贈る希望の歌のような1曲だ。「In The Snowy Site」は、都会の冷たく澄んだ冬の光景が浮かぶサウンドとコーラスがあまりに美しい。かと思えば、70年代青春歌謡曲風の「微妙なお年頃」では恥じらいが薄れ、口の締まりも悪くなった加齢ぶりを嘆くユーモアと遊び心。この振り幅も魅力と言える。

 以前の取材時に「公園を歩くおばあちゃんを見ても曲ができる。アーティストは、どんな日常からもドラマが見えてこないとね」と語った。今回もすてきな10個のドラマが誕生した。グッド・メロディーと秀逸な言葉を生む彼のアイデアの泉は、今も枯れるところを知らない。新たな元号でも、ポップスターとして君臨し続けてくれるに違いない。(萩原 可奈)

 ★槇原の楽曲は、3月6日放送のMBSラジオ「子守康範 朝からてんコモリ!」7時台で紹介。

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