ロバート・キャンベルさん 同性愛公表で反響「薄い壁なくなって酸素が美味しくなった」

[ 2018年8月21日 09:37 ]

ロバート・キャンベルさん
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 日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大名誉教授(60)が21日、日本テレビ「スッキリ」(月〜金曜前8・00)の生放送に出演。14日に自身が同性愛者であることを公表してから1週間が経った現在の心境を語った。

 キャンベルさんは自民党の谷川とむ衆院議員による「(同性愛は)趣味みたいなもの」など、性的少数者(LGBT)を巡る一連の問題発言について、14日に自身が同性愛者であることを明らかにした上で批判を展開。「政治家がこういうことを言うことに幻滅し、危惧も感じる」と語っていた。

 公表したことでの反響は大きかったといい、「僕のスタッフも家族も知って下さっていた方々はたくさんいたのですが、公言はしてこなかったので、(反響が大きく)大変なことだなと思った」と苦笑い。「(カミングアウトには)段階、段差があって、この人には言っているけど、こちらには言っていないという状況がある。今回(公言したこと)でそういう薄い壁がなくなって、パーッと酸素がちょっと美味しくなった」と晴れやかな表情を見せた。

 「普段会っている人は普通に接してくれている」というが、「僕が地位は安定していて失うものがない。これからの10代、20代の人は(カミングアウトすることを)悩むこともあると思う」と説明。「公にしてとてもよかったと思います。手を挙げないで欲しいというこの国の空気が、個人のポテンシャルを妨げている、できることをできなくしている、生きづらさを増やしていることを実感できた」とまとめていた。

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2018年8月21日のニュース