“盗作騒動”「カメラを止めるな!」製作側が反論コメント「舞台をパクった事実、著作権侵害は一切ない」

[ 2018年8月21日 17:10 ]

19日に大阪市内で舞台あいさつした(左から)曽我真臣、竹原芳子、秋山ゆずき、上田慎一郎監督、濱津隆之、真魚、合田純奈
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 自身が原作者だとする和田亮一氏(32)が一部週刊誌で“盗作”を主張し“騒動”になっている映画「カメラを止めるな!」の公式サイトが21日に更新され、製作のENBUゼミナールは和田氏の劇団の舞台に着想を得て企画・製作されたものの、ストーリーは全く別物で脚本の内容も異なるとし「記事の見出しに掲載されているような、法的に著作権侵害が生じていたり、舞台をパクったといった事実は一切ございません」と反論コメントを発表した。

 上田慎一郎監督(34)は、和田氏が2011〜14年に主宰していた劇団PEACEの舞台「GHOST IN THE BOX!」(11年初演、13年再演)にインスパイアされて「カメラを止めるな!」を企画・製作。和田氏は一部週刊誌に、原作の表記や劇団名・作品名がクレジットされていない、原作者の許諾を取っておらず著作権の侵害であるなどと訴えた。

 「カメラを止めるな!」は制作費約300万円ながら、6月23日に都内2館で公開されてから口コミやSNSなどで話題沸騰。上映190館に拡大される爆発的ヒットとなっている。

 ENBUゼミナールが発表したコメントは以下の通り。

 この度、8月21日発売の「FLASH」9月4日号に、「独占スクープ 大ヒット映画をめぐる著作権侵害疑惑『カメラを止めるな!』は私の作品を無断でパクった」と題する記事(以下「本記事」といいます)が掲載されましたが、本記事の内容は不正確なものです。

 本記事にも指摘がありますように、「カメラを止めるな!」(以下「本映画」といいます)は、舞台「GHOST IN THE BOX!」(以下「本舞台」といいます)より着想を得て企画・製作したという経緯がありました。そのため、当方としましては、本舞台に敬意を表す意味で、本映画を8月3日より拡大上映する際に、本舞台関係者の方々に対し、そのクレジットとして「原案:劇団PEACE『GHOST IN THE BOX!』という表記をご提案させていただきました。

 もっとも、その一方で、本映画は上田監督自身による脚本、監督、編集というように、本舞台とは独自の形で製作を進め、ストーリーは本舞台と全く別物である上、脚本の内容も異なるものですから、本映画について、本記事の見出しに掲載されているような、法的に「著作権侵害」が生じていたり、舞台を「パクった」といった事実は一切ございません。

 また、当方としましては、本舞台関係者の方々と都度協議を行っており、クレジットを含めたその他の条件や今後の対応についても協議を進めようとしていたところでした。

 それにもかかわらず、このような「著作権侵害」や「パクった」といったセンセーショナルな見出しや、未だ確定もしていない本舞台関係者との協議過程の内容を含む記事が掲載されたことに強く憤りを感じます。

 本記事の掲載により、本映画のファンの皆様、関係者の皆様には、ご心配・ご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます。

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2018年8月21日のニュース