「ジョジョ」荒木飛呂彦氏 書き下ろし大型原画前にポロリ「ちょっと失敗した」

[ 2018年8月21日 14:23 ]

「荒木飛呂彦原画展JOJO 冒険の波紋」プレス内覧会で、書き下ろし大型原画の前でトークショーを行った荒木飛呂彦氏
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 人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の漫画家、荒木飛呂彦氏の(58)の原画展「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が東京・六本木の国立新美術館で24日に開幕するのを前に、21日、同所でプレス内覧会が行われ、荒木氏のトークショーが開催された。

 同美術館で漫画家の個展が催されるのは手塚治虫さん以来28年ぶりで史上2人目。「ジョジョの奇妙な冒険」は1987年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、現在も「ウルトラジャンプ」で第8部「ジョジョリオン」が連載中で、今年で誕生30周年を迎える。ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという2人の少年の出会いから始まるジョースター家の血縁と因縁を描く大河作品で、第1部から第8部まで部ごとに主人公が代替わりしていくという独特の手法で物語を描く。

 原画展では、完全新作の大型原画(2m×1・2m)12枚で構成された「裏切り者は常にいる」などが展示される。実際に展示された作品を見て、荒木氏は「創作していた場所と照明が違うので、自分で見ても新鮮」としみじみ。「描いた目的は見ている私たちの世界とのキャラクターの世界が一体化するということ」だとし、一体感を出すための一番のポイントは「目線、消失点」と説明。「キャラクターは人気ではなく、完全にシルエットで選びました。空条承太郎とディオは象徴的なキャラクターなので最初にそれを入れてという感じ」。そんな中、「ちょっと失敗した部分があって」と思わぬ告白も。「ディオのところの絵がちょっと背景が濃かったな」とポロリ。「(絵が)大きくてわからなかった。昨日見た時に濃いなって。そこがちょっと失敗して直したかった。でも、原画はライブなのでいいです」と話し、笑いを誘った。

 原画展では、作品の世界観を表現する豊富な原画の数々はもちろん、気鋭のアーティストで・小谷元彦氏、森永邦彦氏、WOW氏との立体、映像のコラボ作品も楽しむことができる。10月1日まで(チケットは完全日時指定制)。

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