松竹芸能、角座閉館で“間借り興行”へ 新しい常設劇場決まらず…芸人不安の声も

[ 2018年7月17日 05:00 ]

7月末で閉館する「道頓堀角座」
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 松竹芸能は16日までに、7月末で閉館する「道頓堀角座」(大阪市中央区)に変わる新たな劇場について「当面はいくつかの劇場を借りて興行することになる」と常設劇場を持たないで営業していく方針を明かした。同社幹部が明らかにした。

 「道頓堀角座」のある土地のオーナーとの契約が7月末で期間満了となるため、同社は角座2階にあった本社事務所の移転と、活動拠点となる新しい常設劇場を探していた。本社事務所は大阪市中央区北久宝寺2丁目に24日から移転することが決定。常設劇場は、大阪・西心斎橋の“アメリカ村”にある「心斎橋BIGSTEP」など候補に挙がったが、漫才やコントをやる舞台の設置など問題点が指摘され断念。他にも大阪ミナミを中心に広範囲で調査してきたが、決定するまでには至らなかった。

 活動する劇場がなくなることで「腕を磨く場所がなくなる」などと松竹若手芸人から不安の声が上がっている。当面は代替場所として「なんばパークスシネマ」や10、11月には「MOVIXあまがさき」などを借りて寄席を開催する予定。親会社である松竹直営の「大阪松竹座」や、大規模改修して11月にオープンする「京都四條南座」など大型劇場でビッグイベントを開催するプランも浮上しているが、常設劇場は平行して調査することになる。22日には“サヨナラ公演”として「おおきに!道頓堀角座 感謝の松竹ネタ祭り スペシャルやん」を開催する。

 角座は17世紀中頃の江戸時代から「浪花座」「中座」「朝日座」「弁天座」とともに「道頓堀5座」のひとつとして親しまれた。上方芸人の出演する本拠地だったが、1984年に閉館。2004年に「B1角座」として角座ビル地階に“角座”が復活したが、08年5月に再閉館。13年7月、同じ道頓堀の別の場所に「道頓堀角座」として5年ぶりに「角座」の名称を復活させていた。

 ≪屋台なども立ち退き≫大阪ミナミの「道頓堀角座」と同じ敷地にある屋台など14店舗も立ち退きが決定。全国的に有名な「俺のフレンチ・イタリアン 松竹芸能角座広場店」は大阪・心斎橋に移転して12月にオープンするが、多くの店は移転先を探している状況だ。焼き栗店の男性店主は「開店して3年。どうしようもない」と嘆き節。天ぷら屋店の女性店主は「これほどの立地条件はないんで…。先行き不安」と話している。

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