「ドキュメンタル」参加芸人が明かした“必勝法” スベった瞬間に地獄が始まる

[ 2018年5月2日 10:30 ]

アマゾン「ドキュメンタル」シーズン3の完成披露イベントに出演した(左から)ケンドーコバヤシ、極楽とんぼ・山本圭壱
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 地上波のお笑い番組がライトになっていくのと逆行するかのように、ネットでの動画配信がどんどんエスカレートしている。とくに過激さを増しているのがアマゾンプライム・ビデオで配信中のお笑い番組「ドキュメンタル」だ。PG12などの年齢制限もある。野性爆弾のくっきーのコスプレネタなんて、もしかしたら夢に出てくるかもしれない。

 芸人10人が100万円ずつを持ち寄り、総額1000万円目指して密室で笑わせ合いをする。制限時間は6時間でアイテムの持ち込みもOK。イメージは芸人同士による果たし合いだ。笑ったら即警告カードが出され、レッドカードになるとゲームオーバーで退場となる。ルールもいたって単純だ。

 2016年5月に制作が発表となったが、当初は松本人志プロデュースによる時間無制限の「にらめっこ」という情報しかなく、年末恒例の「笑ってはいけない」シリーズのような作品を想像していた。それが、ふたを開けてみるとまったくの別物。松本がネットでの発表にしたのは「お笑いの自主規制撤廃」にこだわったからだと思われる。ギリギリを通り越したような下ネタも飛び出す。実際に賛否両論あり、このお笑いドキュメンタリーが「あり」か「なし」か、は個人の判断にゆだねられるものだろう。

 実際の現場の雰囲気はどうなのか。参加したある芸人は「ほかの芸人が仕掛けて来るのを最初から笑わないようにしようとすると面白くない。笑いをひたすら我慢する感じ。今までにないような独特の空気感がある」。密室の中では、笑いの表面張力がギリギリの状態が続くという。

 100万円というエントリー料もあり、想像以上のプレッシャーもかかる。別の芸人は「自分が、一番面白いと思って持ち込んだネタがスベった瞬間に地獄が始まる。100万円がなくなるのも怖い。あとは先輩後輩の関係をいかに取っ払って行くかです」と“下克上”こそが必勝法とした。

 格闘技界の黒船である“何でもあり”の第1回UFCが米国で始まったのは1993年11月。当初はルールが整備もされておらず、暴力的で危険な部分ばかり強調された。オープンフィンガー・グローブもなかった。そこから競技化が進み統一ルールができるまでに7年かかっている。お笑い界の“何でもあり”も今後、試行錯誤を重ねることで新たな笑いのラインが見えてくるはずだ。16年11月に始まって現在はシーズン5。芸人のプライドをかけた実験はまだまだ続く。(記者コラム)

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