冬ドラマ終盤戦 3作品の視聴者“満足度急上昇”の理由

[ 2018年3月3日 20:27 ]

フジテレビドラマ「海月姫」に出演する(左から)工藤阿須加、芳根京子、瀬戸康史
Photo By 提供写真

 冬ドラマも終盤戦。中でも最終回に向けて3作品が盛り上がりを見せている。

 「テレビウォッチャー」(データニュース社、東京)の満足度調査によると、プライム帯放送の冬ドラマで初回満足度と直近回(2月23日放送分まで)の差が最も高い=最も盛り上がりを見せている作品と言えるのが、山崎賢人主演の「トドメの接吻」(日本テレビ日曜午後10時30分)だ。

 初回3・09(5段階評価)と全14作品中2番目に低いスタートだったが、2話以降徐々に上昇、第7話では3・71と高満足度の基準3・7を超え0・62ポイント上昇のトップとなった。視聴者の感想からその理由が理解できる。初回は「ストーリー設定が複雑」(35歳女性)、「同じ映像の繰り返しで退屈」(35歳男性)など、このドラマの特徴である“タイムリープ”に面白さを感じる視聴者が少なかったのに対し、中盤になると時間移動できることを利用して自ら死を選ぶなど新たな展開を見せ、第6話では「エイト(山崎賢人)に惹かれ始めた宰子(門脇麦)の行動が本当に可愛かった」(39歳女性)など、切ない恋愛模様も描かれ始めたりと、飽きさせないさまざまな仕掛けが奏功し満足度上昇につながったようだ。

 上昇ポイント2位は芳根京子主演「海月姫」(フジテレビ月曜午後9時)。初回満足度はワーストの3・02で、その後も3・3〜3・5台と浮上できずにいたのだが第5話で初めて高満足度を超える3・74を記録、第6話では3・62とやや下がったが上昇ポイントでは0・60をマーク。満足度を急上昇させた第5話は前半の大きな山場で、主人公がデザインしたドレスを仲間たちと共に披露する“ファッションショー”が開催された回。序盤こそ敬遠されていた濃すぎるキャラクターたちの個性がそこで爆発したのはもちろん、「最後のキスシーンが気になる」(37歳女性)、「最後にドキドキしてしまった」(40歳女性)、など、恋愛ドラマの王道展開“ドラマ中盤でのキスシーン”もあったことで多くの視聴者のハートをつかんだ。第5話は同作が映画化された際のクライマックスで、6話以降は今回が初めての実写化となる。ドラマでしか楽しめない場面でさらなる満足度上昇を狙う。

 上昇ポイント3位は広瀬すずの「anone」(日本テレビ水曜午後10時)。初回3・12から第6話で3・62と0・46ポイントの上昇。登場人物たちの“嘘”を描いた群像劇だが、ミステリにもコメディにもとれる敢えてどんなドラマなのかを見せない挑戦作。序盤こそ「難解すぎて理解できない」(61歳女性)、「何を伝えたいのかよくわからない」(22歳女性)など満足度を下げたが、中盤以降は「予想できない展開が面白い」(36歳男性)、「謎が多いのが気になる」(43歳女性)など、その“不可解さ”がクセになる視聴者も増え第5話では最高の3・78を記録した。第6話で満足度を下げたのは、初回から提示されていた“偽札作り”というエピソードがさらに進行し、主人公たちがそれに加担するという展開に入ったことで視聴者が困惑したことによる。だが、制作側は織り込み済み。視聴者を常に試している展開は、どんな結末を迎えるのだろうか。

 視聴率で好調な「99.9」や「アンナチュラル」はともに満足度も初回から高いのだが、中盤以降大きく盛り上がりを見せたこの3作品も注目に値する。

続きを表示

「美脚」特集記事

「嵐」特集記事

2018年3月3日のニュース