渡辺徹&榊原郁恵夫妻 結婚30年目の舞台初共演に“照れ”11・28「いまさらふたりで」

[ 2017年10月31日 08:00 ]

「いまさらふたりで」で舞台初共演する渡辺徹&榊原郁恵夫妻
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 俳優の渡辺徹(56)女優の榊原郁恵(58)夫妻が舞台初共演を果たすことが10月31日、分かった。「徹 郁恵 てづくりライブ ものがたり朗読『いまさらふたりで』」(11月28日、東京グローブ座)。家庭内でオンオフの境がなくなるからと、共演は避けてきたが、今回は結婚30年目とあり、特別に“解禁”。渡辺は「これまでいろいろな仕事をやってきましたが、今回は一番の戦友とやる舞台になるだろうと思っています」、榊原は「今回この共演を決めたことで、改めて彼のすごさを目の当たりにしました」と話し、貴重な2ショットを披露した。

 1984年に日本テレビのドラマ「風の中のあいつ」で共演した2人は87年10月に結婚。2015年9月、フジテレビ「さんまのまんま」に夫婦でゲスト出演。この時が27年ぶりの共演だった。

 今回の舞台は絵本の読み聞かせが中心になり、演出は渡辺が所属する劇団「文学座」の鵜山仁氏(64)が務める。

 榊原が以前から温め続けた絵本の読み聞かせと「いずれ何か夫婦で一緒にできるなら舞台という形で」という思いが形になった。

 「劇団は舞台を作る上では年齢に関係なく意見をぶつけ合って作っていく。その様がすごくうらやましくて。この年になっても、いろいろ指導してもらえる、意見を言い合える場があるということがとてもうらやましかったんです。そういった空気を作ってくれるのは彼しかいないなというのがあったので、いずれやってもらいたいという話をしていました」

 公演タイトル「いまさらふたりで」は公募で決定。渡辺は「新たな試みで、初めて挑戦したシステムです。『いまさらふたりで』というのにはいろいろな意味があって、これを考えてくださった方は『いまさらふたりで!?』と思って書いたかもしれません。それと、私たち夫婦の『いまさらふたりで、どうもすいません』という自虐にも似た照れのような思いが合致したんです。いろいろ深くていいなと思って」と説明した。

 舞台初共演が決まり、家の中も変化した。「まず絵本が増えました」(榊原)「ほこりをかぶっていたはずのピアノが鳴り出したり、家でくつろいでいると突然、衣装をまとった妻が『この衣装どうかしら』と階段から降りてきたり。でも、その情熱がとても刺激になっていますよ。稽古前ではあるんですけど、その前に2人きりで読み合わせをしています。夫婦でいると、テレビでは当たり前に見ているんですけど、改めて表現者としては、こういう人なんだとリアルに感じることができました。それは、これをやったがためでしょうね」(渡辺)

 榊原は念願が叶ったとあり「今、私の頭の中は100%がこの舞台のことで占められているんです。でも、渡辺はいつも舞台だけでなく、さまざまなジャンルの仕事を抱えている。それにもかかわらず、すべてきちんと切り替えてやっていたことに気付きました。今回この共演を決めたことで、改めて彼のすごさを目の当たりにしました。一番のテーマにしているのは来てくださる方が楽しんでいただいて、ホッコリした気持ちで帰っていただければということです。あとは100%自分がやりたいと思っているものを、まずはとにかくぶつけてみようと。自分を掘り下げてみたいと思っています」と大張り切り。

 渡辺も「これまでいろいろな仕事をやってきましたが、今回は一番の戦友とやる舞台になるだろうと思っています。それは、妻でもあるけれども同業者でも仲間でもある、ある種ライバルである一番濃い人と作る舞台。濃厚なとても見ごたえのあるものを作りたいと思っています」と意気込んでいる。

 11月28日午後3時開演と午後7時開演の2回公演。

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