訃報翌日 野際陽子さん遺作「やすらぎの郷」で追悼テロップ

[ 2017年6月16日 12:30 ]

野際陽子さん
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 13日に肺腺がんのため亡くなった女優の野際陽子さん(享年81)が出演中だったテレビ朝日の昼帯ドラマ「やすらぎの郷」(月〜金曜後0・30)が16日、放送された。番組は冒頭、テロップで野際さんを追悼した。

 15日夜に訃報が伝えられてから一夜明けた放送。番組冒頭「6月13日、野際陽子さんがお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼テロップが表示された。

 シニア世代向けに新設された昼帯ドラマ枠の第1弾で、4月にスタート。テレビ界に功績のあった者だけが入れる老人ホームを舞台に、名優たちがスターを演じる虚実入り交じった物語が話題を呼んでいる。

 野際さんは、主人公・菊村栄(石坂浩二)の亡き妻・律子(風吹ジュン)の親友・井深凉子を演じた。闘病中も出演場面は残っており、脚本家の倉本聰氏(82)が体に負担がかからないように台本を書き換えていたが、野際さんはそれをきっちりとこなして女優魂を見せた。最後の収録は5月7日。「鼻にチューブをつけて臨まれましたが、悲そう感はありませんでした」(スタッフ)という。その翌日8日に入院。そのまま退院することはなかった。

 主演の石坂は「撮影の途中で体調を崩され、体調に配慮して撮影スケジュールを早く撮り終える形にして、1日も早く元気になられてお目にかかれると思っていました」と残念がった。

 この日の放送には、野際さんの出演シーンがあった。元女優の犬山小春(冨士眞奈美)がビルから投身自殺したと新聞で報じられ、涼子(野際さん)が白川冴子(浅丘ルリ子)水谷マヤ(加賀まりこ)と小春について話す場面だった。

 野際さんは来週放送分にも登場する。

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