未確認生物はどこへ?「いばキラTV」加速する独自路線

[ 2016年9月11日 16:03 ]

 全国47都道府県で唯一テレビ局のない茨城県がその魅力を伝えるために、2012年に“開局”したインターネットテレビ「いばキラTV」。スタートから10月で5年目を迎えようとしているが、その独特の“番組構成”で注目を集めている。

 県が絡んでいると聞くと、ゆるキャラをメーンとした広報や、制作側はハメをはずしているつもりでもどこか中途半端で映像から制約ありのにおいがするが、「いばキラ」にはそれが感じられない。逆に制約なさすぎて、見ている方が「大丈夫かよ、おい」と言いたくなるコンテンツが多々ある。

 「いばキラ都市伝説TV」と題したドキュメンタリータッチの動画がその代表格。「つくばりんりんロードはUMA街道!?」というタイトルでUMA(ウーマ、未確認生物)を追跡するのだが、結局は…。構えて見ると「何、これ?」だが、風呂上りにビールでも飲みながら見るにはほど良いグダグダ感が笑える。

 茨城県出身の作家で、脚本家、またUMA研究家という顔を持つ?中央のテレビ局で活躍する中沢健氏が自ら出演し、楽しみながら大真面目につくっているので、ついつい最後まで付き合ってしまう。

 県によると、「いばキラTV」は公開している動画の本数が約8500本、再生数、YouTubeでのチャネル登録者数で全国の都道府県でトップという。認知度は増してきた。あとはどれだけ、独自路線を貫けるか。周囲の目を気にせず、予定調和にならず、思う存分突っ走ってほしい。

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2016年9月11日のニュース