SMAP解散、一番の驚きは…最強の師弟だったメンバーとジャニー社長

[ 2016年9月11日 10:15 ]

SMAP解散を報じるスポニチ本紙

 SMAPが年内解散を発表して1カ月。その内幕を取材する中で一番の驚きだったのは、ジャニー喜多川社長の説得をメンバーが聞き入れなかったという事実だ。デビューから25年。直接的な交流がなくなっても、ジャニーさんとメンバーは固い絆で結ばれていると思っていた。

 今回の解散劇の中心になった香取慎吾が以前、ジャニーさんとの思い出を話してくれたことがあった。

 今でこそ温和な人柄で知られるジャニーさんだが、「昔は相当厳しかったですよ。コンサートのバックダンサーをした後、ジャニーさんが内緒で撮っていたビデオを見せられて“ユーたち、全然動きがそろってないよ!”と怒られたり」と回想。結成当初のコンサートの冒頭で複数のメンバーが「盛り上がってるか~」と同じフレーズを使うと、舞台裏でジャニーさんに「ユーたちは壊れたラジオか!?」と怒鳴られたこともあったという。

 ただ、そういった説教や言葉の数々が、SMAPの骨組みを形作った。香取は「コンサートでは絶対に前の人と発言がかぶらないよう意識してます。それはほかのメンバーも一緒じゃないかな」と話していた。

 合宿所でのエピソードも明かしてくれた。稲垣吾郎が門限を破った際、ジャニーさんは玄関で待ち伏せ。無視する稲垣を追いかけ、稲垣が部屋に入った後もドアの前に立ったまま「ユーは何でそうなんだ!」と延々と説教していたという。

 歌番組がゴールデンタイムから次々に姿を消し、アイドルが冬の時代を迎えていた90年代初め。時に怒り、時に反発しながらも、ジャニーさんとメンバーは一緒に暗中模索し、そして活路を開いた。“最強の師弟”がもう一度、ピンチを乗り越える姿を見たかった。

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2016年9月11日のニュース