阿部寛 体験生かせず「上から目線できたけれど、日本の方が寒い」

[ 2016年6月6日 17:08 ]

映画「疾風ロンド」のクランクアップ会見を行った、(左から)阿部寛、大島優子

 俳優の阿部寛(51)が6日、主演映画「疾風ロンド」(監督吉田照幸、11月26日公開)のクランクアップ会見を、共演の「関ジャニ∞」大倉忠義(31)、大島優子(27)らとともに都内のホテルで行った。

 阿部は、雪山に隠された生物兵器を探すはめになる医科学研究員という役どころで、撮影は2~3月に長野・野沢温泉スキー場でロケを敢行。昨年、映画「エヴェレスト 神々の山嶺」でエベレストの標高5200メートルまで登った経験があり、「初日から皆が“エベレストに行ったんだから大丈夫でしょ”って上から目線できたけれど、エベレストよりよっぽど寒かった。マイナス15度くらいで、日本の方が寒いんだって思いましたね」と苦笑いで振り返った。

 しかも大倉、大島らから2週間ほど遅れての合流で、それまでは晴天続きだったのが阿部の初日は一転して吹雪に。それでも、「僕は雪男なんです。雨じゃなくて雪。まさかこんな時に、というのが過去に3回くらいあって。でも今年は例年より雪が少なかったので、今回はありがたかった。楽しく撮影ができました」と満足げに語った。

 映画はサスペンスだが、NHK「サラリーマンNEO」を手掛けた吉田監督の演出によって、コメディー要素も取り入れられており、大倉は「マジメな顔でマヌケなことをされる阿部さんを見て、笑わないようにするのに必死でした」と感想。スノーボーダー役の大島は、「9歳からやっていたので、キターッという感じ。趣味が仕事になる、こんな喜びはない。幸せをかみしめながらの撮影でした」と満面の笑みを浮かべた。

 大島は、野沢温泉にある外湯巡りも堪能したそうで「13カ所あって、すべて行くしかないと思っていたけれど6カ所しか行けなかった。生きているうちにコンプリートとしたい」と新たな意欲。それに対し阿部は、「制覇する勢いで、街の人に溶け込んでいた。この人はどこでも生きていけると思った」と妙なところで感心していた。

 会見にはほかに濱田龍臣(15)、志尊淳(21)が出席した。

続きを表示

2016年6月6日のニュース