漫画家の吉野朔実さんが死去 「少年は荒野をめざす」など

[ 2016年5月2日 14:00 ]

 「少年は荒野をめざす」「ジュリエットの卵」などの代表作で知られる漫画家の吉野朔実(よしの・さくみ)さんが4月20日に亡くなったことが2日、分かった。

 「月刊フラワーズ」(小学館)の公式サイトで「吉野朔実先生がご病気のため4月20日にご逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と発表された。

 また、文学にも造詣が深く、月刊誌「本の雑誌」(本の雑誌社)で書評エッセーを連載。「本の雑誌」の公式サイトでも「『本の雑誌』で<吉野朔実劇場>を連載中の吉野朔実さんが、ご病気のため4月20日にご逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と報告された。

 1980年に「ウツよりソウがよろしいの!」でデビュー。自分を男だと思っていた文学少女を描いた「少年は荒野をめざす」、双子の兄妹を描いた「ジュリエットの卵」などで知られ、感覚的かつ理性的な独特のネームが読者から絶大な支持を集めた。

 4月28日に発売された「月刊フラワーズ」6月号には、創刊15年記念の第1弾として、吉野さんの読み切り「いつか緑の花束に」が掲載されたばかりだった。

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2016年5月2日のニュース