持ち出し品は、家具転倒防止策は…地震への備えは大丈夫?

[ 2016年5月2日 08:00 ]

 ゴールデンウイーク初日となった4月29日、東京・日比谷公園で開幕したニッポン放送主催のリスナー向けイベント「ラジオパーク in 日比谷2016~みどりと、スポーツと、音楽と~」に足を運んだ。

 イベントは今年で9回目。「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」「オールナイトニッポン MUSIC 10」など人気番組の公開生放送や収録、アーティストらによるステージが行われたほか、ご当地グルメなど多くのブースが並んだ。そんな中、例年になく大勢の人が詰めかけたブースがあった。千代田区の「起震車体験」「心肺蘇生AED(自動体外式除細動器)講習」コーナーだった。

 品川区の主婦尾関千晴さん(35)は長女の綾乃ちゃん(6)と起震車で震度7を体験。熊本の地震があったので、実際の揺れを経験したかったといい「マンションなので、もっと揺れるかも知れない。対策を考えたい」と話した。ほかの体験者も異口同音に「備えをしっかりしないといけないと思った」。記者も東京消防庁の防災担当者の話を参考に、わが家の防災を見直した。

 まずは、実際に地震があった時に持ち出すものだ。自治体などのホームページに掲載されているのは、IDカードに健康保険証のコピー、現金に家や車の予備鍵、懐中電灯、携帯ラジオなど。「いっぱいあるな」と思いつつ、考えてみると必要なものばかり。しっかりチェックして、リュックに入れることにした。

 次は、家の備え。タンスが倒れると、下敷きになる危険があるだけでなく、逃げ道をふさぐ恐れがあるとのことで、L字形の金具でタンスの上部と壁の2カ所をネジで留めた。金具を壁に固定できない賃貸住宅の場合は、家具と天井部分にはさむポールを使うと有効という。

 また、家具の配置も重要で、倒れた時にドアをふさがない位置かどうかも考えないといけない。本棚には、本が飛び出しにくくなるテープが市販されているというので、ホームセンターで探すことにした。

 ひとごとでない地震。熊本県や大分県の被災された人たちの支援も考えつつ、自分たちの備えもいま一度しっかりと考えていきたい。(記者コラム)

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2016年5月2日のニュース