「渋谷公会堂」4日に閉館…こけら落としは64年の東京五輪

[ 2015年10月4日 09:30 ]

1964年の東京五輪重量挙げ金メダリストの三宅義信さん。当時の会場、渋谷公会堂で表彰台の中央に立った写真を背に笑顔

 東京都渋谷区の多目的ホール「渋谷公会堂」が4日、閉館する。前回の東京五輪で、重量挙げ会場として誕生して半世紀。同所で金メダルを獲得した三宅義信氏(75)は「特別な舞台。なくなるのは寂しい」と別れを惜しんでいる。音楽の聖地、登竜門として愛され、「8時だョ!全員集合」などテレビ番組も収録。多くの人気スターが舞台に立った。隣接する渋谷区役所の建て替えに伴い解体され、2018年度に新公会堂が完成する。

 渋谷公会堂のこけら落としは、1964年(昭39)の東京五輪。現在、東京国際大ウエートリフティング部の監督を務める三宅氏は、開会式2日後の10月12日を思い出した。

 「大会が始まっても24時間態勢で工事をしているのが、選手村から見えていた。私も頑張らなくてはと燃えた。国中で戦っている気分だった」。フェザー級の選手として、当時の皇太子ご夫妻が2階席から見守る中、9本の試技全てを成功させる五輪初のパーフェクトゲームを達成。日本選手の金メダリスト第1号となった。

 後に音楽の聖地などと呼ばれ、音響の良さで知られるが、三宅氏によると「重量挙げ会場としても良かった」という。なだらかな客席の傾斜を思い出しながら「あまり観客が近いのもやりにくい。バーベルを握ってからほんの数秒、視線を最適の位置まで自然に持って行けて集中しやすかった」と振り返った。

 同所が重量挙げ会場になったのは、この大会のみ。「一度立っただけだが、私にとって特別な舞台。なくなるのは寂しい」としつつ、建て替えについて「多くの人に愛される建物であってほしい。メモリアルコーナーをつくり、東京五輪の歴史、日本のスポーツ文化に触れられる場所にしてほしい」と期待した。

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