ポップカルチャー発信地だった「渋公」 ジュリー公演で幕

[ 2015年10月4日 09:32 ]

14年1月、渋谷公会堂で恒例の正月公演を行った沢田研二

 東京都渋谷区の多目的ホール「渋谷公会堂」が4日、閉館する。音楽の聖地、登竜門として愛され、「8時だョ!全員集合」などテレビ番組も収録。多くの人気スターが舞台に立った。隣接する渋谷区役所の建て替えに伴い解体され、2018年度に新公会堂が完成する。

 五輪翌年の65年から、多目的ホールとして本格始動。87年12月24日には当時人気絶頂のロックバンド「BOφWY」の氷室京介(54)が公演中に解散宣言し、89年にはX(当時)のYOSHIKIが舞台上で倒れた。若者の街・渋谷にあり、NHK放送センターのすぐ前という好立地で、ポップカルチャーの発信地だった。安全地帯やレベッカら国内の人気アーティストだけでなく、Mr.BIGら海外の大物も公演した。毎年正月公演を開催してきた歌手・沢田研二(67)が4日のラストを締めくくる。

 ザ・ドリフターズが出演した国民的人気番組「8時だョ!全員集合」の公開収録も行われ、回転舞台を使った場面転換も話題になった。音楽番組「ザ・トップテン」「題名のない音楽会」なども収録された。

 05年に改修工事が施されたが、隣接する渋谷区役所の老朽化が著しいため、併せて建て替えられる。現在の地上4階地下1階から、地上6階地下2階建てとなるが、収容人数は変わらない計画だ。

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