串田和美氏 シネマ歌舞伎で初めて公演シーンをカット「独特なものができた」

[ 2015年6月27日 20:21 ]

NEWシネマ歌舞伎「三人吉三」初日にトークショーを行った串田和美氏(左)と笹野高史

 歌舞伎を映画館で上映するシネマ歌舞伎の第22作「三人吉三(さんにんきちさ)」が27日、公開され、監督の串田和美氏(72)と出演した俳優の笹野高史(67)が東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで記念のトークショーを行った。

 NEWシネマ歌舞伎と銘打ち、舞台の演出・美術を手掛けた串田氏が追加撮影や稽古のシーンも盛り込み、約3時間半の演目を2時間15分に凝縮。公演のシーンをカットするのはシネマ歌舞伎史上初めてだが、串田氏は「テレビなどで舞台の中継ものを見ていると、作り手からするとなんか違うというか奇妙な気持ちだった。やるのならちょっと面白いものにしたいと思って、大変な苦労をして作った」と意図を説明した。

 舞台は中村勘九郎(33)、中村七之助(32)、尾上松也(30)が主演で、昨年6月にコクーン歌舞伎として同じBunkamura内のシアターコクーンで上演。串田氏によれば、3人が映画の試写を見た際には「皆黙っちゃって、作品はいいけれど自分の芝居は薄っぺらだって落ち込んで、悲しい顔をしていた」という。これには、勘九郎演じる和尚吉三の父・土佐衛門伝吉役の笹野が「役者って自分のことしか見ていないから。私も反省ばかりでお恥ずかしい限り」とフォローした。

 故中村勘三郎さんに誘われてコクーン歌舞伎に出演するようになった笹野は「コクーン歌舞伎を経験している人は周波数が違う。初めてお会いする方とも戦友同士のような気持ちになる」とその魅力を強調。串田氏は「客観的ではない、舞台にはなかった独特のものができたと思う。勘三郎さんもこういうものは好きだろうし、今日もどこかで見ていると思う。ここに座りたかったんじゃないかな」と思いをはせていた。

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