事故死の萩原さん ウエスタンスタイル貫き…トラブル、うつ病も

[ 2015年4月23日 05:40 ]

07年にトレードマークのテンガロンハットをかぶりスポニチ本紙でダービー予想をする萩原さん

 映画やテレビで、個性派俳優として活躍した俳優の萩原流行(はぎわら・ながれ、本名萩原光男=はぎわら・みつお)さんが22日午後6時ごろ、東京都杉並区高円寺南の青梅街道で倒れているのが見つかり、その後に死亡が確認された。62歳だった。

 萩原さんは、テンガロンハットにウエスタンシャツ、足元はウエスタンブーツ。西部劇を見て育ち、「荒野の七人」のスティーブ・マックイーンに憧れ、高校時代からウエスタンスタイルに身を包んでいた。この日も乗っていたハーレーを愛し、数台を所有していたバイク好きとしても知られる。俳優としても個性的な役柄で存在感を発揮した。中でも「里見八犬伝」の蛇使いの妖之介役は色悪めいた雰囲気を漂わせ、強烈な印象を残した。ほかにも、癖のある悪役を好演してきた。

 プライベートでは22歳の頃、劇団で出会ったまゆ美夫人と結婚。88年に夫人がうつ病になり、3年後には萩原さんも、うつの症状が襲いかかった。ドラマのセリフが覚えられずNGを連発するなど、芸能生活の危機。だが、夫婦で前向きに症状と向き合い、闘病記を09年に発刊、積極的に講演会も行ってきた。

 自身の性格については「ストレートな人間」と分析していた。情報番組に出演した際、率直な発言で話題になることもあった。明るく、豪快な物言いでも知られた。

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2015年4月23日のニュース