内田裕也、天国の健さんに初告白「実は隠れファンでした…」

[ 2014年11月20日 06:40 ]

東京・丸の内TOEI前に設置された、高倉健さんの献花台に手を合わせる内田裕

 今月10日に83年の生涯を閉じた俳優高倉健さんのゆかりの地で献花台が設けられ、米映画「ブラック・レイン」で共演した内田裕也(75)は菊の花を供えた。

 裕也は午後1時半過ぎに丸の内TOEI前に姿を見せ、30秒ほど献花台の前で神妙に手を合わせた。「近くの花屋さんで菊を1本買って供えさせてもらった。これまで公言してこなかったが、実は隠れファン。健さんの映画はほとんど見ている」としんみり。

 訃報が流れた18日は裕也のバースデー翌日。「誕生会でアントニオ猪木さんから“闘魂ビンタ”を食らったばかりなのに、またくらくらっときてね」とポツリ。73年10月10日、裕也は女優の樹木希林(71)と築地本願寺で挙式。希林側の立会人を務めたのが歌手の江利チエミさんだった。映画共演がきっかけで59年に結婚した健さんとは71年に離婚していたが、そんな忘れがたい縁もあった。

 「一緒に仕事することはないと思っていたが、それが“ブラック・レイン”で実現したときは感無量だった。撮影でロサンゼルスに飛んだ。そのさなか、マイケル・ダグラスと健さん、松田優作氏の3人が市内の劇場で行われた“アラビアのロレンス”の特別上映会に招待され、俺だけ呼ばれなかった。頭に来たので、宿泊していたホテルを黙って出ていった。戻ってきて俺がいないことに気づいた健さんが1時間もホテルのバーで待っていてくれたらしい。本当に優しい人だった」

 遺作となった「あなたへ」も有楽町の劇場で観賞。「パンフレットも買い、入場券の半券も大事に持っている。帰りに“ブラック・レイン”のDVDでも借りていく。健さん、ありがとうございます」と、裕也は寂しそうな顔で街中に消えた。

続きを表示

2014年11月20日のニュース