戦前の東京宝塚公演映像を復元 22日開幕!宝塚映画祭

[ 2014年11月20日 08:39 ]

 今春、創立100周年を迎えた宝塚歌劇団の本拠地で22日開幕する宝塚映画祭で、戦前の東京宝塚劇場における公演映像「パリアッチ(悲しき道化師)」(1936年)、「ラ・ロマンス」(同年)、両作の出演者や観客を取材したドキュメンタリー「日比谷に咲いたタカラヅカの花」が初めて一般公開される。

 両作を撮影したのは2009年に亡くなった藤岡宏さん。東京・高輪中学時代から写真が趣味のハイカラ青年は、34年の東京宝塚劇場開場時から観劇に通い舞台や街並みを撮影してはアルバムに整理。写真には葦原邦子さんらスターのサイン入りも多く交流がうかがえるという。開場2年後の貴重な記録がモノクロ動画で今回、復元された。

 また「日比谷に…」は早大など専門家による共同研究チームが発足し、取材が重ねられた。「現在は女性ファンが大半ですが当時は男女半々だったり、藤岡さんのように客席で映像を撮ることがタブーではなかった」とは企画した山梨牧子さん。「パリアッチ」には広島で被爆し、32歳で亡くなった園井恵子さんも出演している。

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2014年11月20日のニュース