米朝ロボが人生相談 高島屋大阪店に登場、会話は40パターン

[ 2014年11月5日 11:03 ]

来店客と対話する、高島屋大阪店に登場した落語家桂米朝にそっくりなロボット=5日午前、大阪市中央区

 高島屋大阪店(大阪市中央区)の1階イベントスペースに5日、人間国宝の落語家桂米朝にそっくりなロボットが登場した。来店客の人生相談などに応じ、さながら米朝と会話している雰囲気を楽しめる。展示は11日まで。

 来店客がタッチパネルで「良い人と出会うには」「落語家になるにはどうすればよいのか」といった質問を選ぶと、ロボットの米朝が答えてくれる。会話は約40パターンある。「友達がいない」という悩みに対しては、米朝の体験を交えて「興味のあることを掘り下げていけばできるのでは」とアドバイスした。

 ロボットは大阪大の石黒浩教授らのグループが開発した。これまでJR大阪駅北側の大型複合施設「グランフロント大阪」などで落語を披露してきたが、今回は改良を加え対話機能を搭載した。石黒教授は「さらに人間らしくなった。多くの人に楽しんでもらいたい」と述べた。

 ロボットの声は、長男米団治が米朝の口調をまねて録音した。会話も米朝から聞いた話に基づいてつくった。口を開けずにしゃべる表情も再現しており、米朝事務所(大阪市北区)の今井浩社長は「髪の毛までほんまそっくり」と太鼓判を押した。

 会話を体験した大阪市の主婦辻本ミサコさん(74)は「テレビで見た米朝さんそのもので驚いた」と話した。

 高島屋大阪店のロボット企画は、接客する女性ロボット「ミナミ」の登場に続く第2弾となる。

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