フジ亀山社長 4月期ドラマ期待を下回る「想像していなかった」

[ 2014年5月30日 17:54 ]

 フジテレビの亀山千広社長は30日、東京・台場の同局で開かれた定例会見で4月期から始まったドラマの低調ぶりについて、「想像していなかった」と期待を下回ったことを明かした。

 好調な「最後から二番目の恋」は評価しつつも、他のドラマに関しては「もうちょっと平均点を取ってくれるかと思っていた」。豪華キャストで話題を集めた“月9”ドラマ「極悪がんぼ」については、「面白さよりコンプライアンスを考え込みすぎてエネルギーがプラスにできていない」と厳しく分析。恋愛ドラマでブランドイメージを築いた同局として、歯がゆい状況が続いているという。

 大ヒットドラマを連発してきたプロデューサーの出身だけに、いまの時代にドラマを作る難しさへの理解も示した。ネット上での書き込みなど傾ける意見の幅が広がり、表現に細心の注意が必要とされるほか、視聴環境も変化。リアルタイムにテレビの前でドラマを見る人の数は減り内容の評価と視聴率が一致しない作品も増えている。亀山社長は「ドラマがある意味、過度期に来ている。作り手は僕らの倍、努力をしないとお客さんはつかめない。かわいそうだと思う」と語った。

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2014年5月30日のニュース