トム・クルーズ 英仏米1日6200キロプレミア出席

[ 2014年5月30日 06:10 ]

主演映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のプレミアのためロンドンを訪れ、ロケが行われたトラファルガー広場をバックに記念撮影したトム・クルーズ(右)。ヒロイン役のエミリー・ブラントと

 米俳優トム・クルーズ(51)が、一日で英、仏、米の3カ国を訪問する前代未聞の映画キャンペーンを敢行した。28日(日本時間28~29日)に3カ国で、時間差で開かれた主演作「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(日本公開7月4日)のプレミアに出席。約22時間で移動した距離は約6200キロ。ゴールのニューヨークでトムは「エキサイティングな一日だった」と充実感をにじませた。

 ハードな一日は雨の英国で幕を開けた。異例の午前7時(現地時間)開始となったロンドンプレミア。トムは午前6時45分、会場の劇場「BMI IMAX」に姿を見せた。「僕のプレミアで最も早い時間に始まった。雨にもかかわらず集まってくれてどうもありがとう。カラオケで歌いだしたいほどだよ」と、眠気を感じさせないハイテンションぶりだった。

 レッドカーペット上でモーニングコーヒーを楽しむなど、普段とは一味違う早朝プレミア。通勤途中の人も「何の騒ぎだ?」と思わず視線を向けた。午前9時に終了すると慌ただしく出発。チャーター機で仏に向かった。

 パリプレミアは昼。凱旋門を望むシャンゼリゼ通りの劇場で開いた。ファンの中に飛び込むと、ランチを終えたパリジェンヌから黄色い歓声を浴びた。

 再び急いで空港に向かい、大西洋を渡って夜のニューヨーク。プレミアが終了したのは現地時間午後11時59分だった。ロンドンプレミアのスタートから約22時間が経過していた。

 トムは「やっと終わった!さすがに疲れた。長い一日だったね」と正直な感想。それでも疲れより充実感が勝ったようで「多くの人に映画を紹介できて、とにかくエキサイティングな一日だった」と振り返った。

 映画は、地球への侵略者に立ち向かう戦士が、同じ一日を繰り返す「タイムループ」がテーマ。このストーリーにちなみ、プレミアを一日で3度繰り返した。

 24時間以内に英仏米のプレミアに出席するのは史上初。配給のワーナーブラザーズ関係者は「彼に不可能なミッションはないね」と称えた。トムは来月25日に来日。同26日に一日で東京、福岡、大阪、東京をループする同様のイベントを開く。

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