華原朋美“失恋”乗り越え少しだけ強く…7年ぶり全国ツアーへ全力

[ 2014年5月25日 09:37 ]

春雨の窓辺にたたずむ華原朋美

 歌手華原朋美(39)が9月から7年ぶりの全国ツアーを開催する。折しも、明治天皇の玄孫(やしゃご)竹田恒泰氏(38)から“両てんびん”にかけられた疑惑騒動の渦中。過去、恋愛がこじれた時は例外なく仕事に影響が出ただけに、心配になり「今度は大丈夫?」と聞いてきた。そこで語られたのは弱い自分、心の古傷。さらに竹田氏との知られざる秘話だった。

 「あくまでも“ツアーの”取材ですよ」と事務所関係者に何度もクギを刺されながらのインタビュー。「今回は演出もしたいな」。華原のはずむ表情は取材当日の雨模様とは対照的だった。

 約13年ぶりにオリコントップ10入りしたカバーアルバム「MEMORIES―Kahara Covers―」を引っ提げてのツアー。全国規模の公演は06年以来だ。

 「globeの“DEPARTURES”や、TRFとかアップテンポな曲の多い作品。一方私の曲はバラードが多い。光を交えて、クラブサウンドとバラードのメリハリをつけたいですね」

 口調からは意気込みがビンビン伝わる。「私生活で支えてくれてる存在の映像も流そうかな」。身を乗り出すと「愛美(あみ)ちゃんと乃井(のい)さんのこと。申し訳ないです」。愛するチワワの名を挙げ、いたずらっぽく笑った。竹田氏との騒動にも、全く動じていないかのように映る。

 激しすぎる曲折を経てきた。小室哲哉(55)との破局以降、精神バランスを崩し、交際男性や睡眠薬に依存。仕事が手につかないことも。一時は引退状態となった。薬物による救急搬送騒動を起こした2010年に記者が対面した際には、一見して不安定さが分かる状態だった。

 「ずいぶん強くなりましたね。自分でもそう思うんじゃないですか?」

 こう投げかけたとたん、表情が変わった。「完全に復活したね、という言葉をかけてもらうことも増えたけど、もがきながら生きていっている。プライベートでもガッカリすることが多いし、メンタルの弱い部分は変わらないんです」。

 一見気丈だが、「私は100%ではない」と内面に深い憂いを抱える。「家に入ったらいつクスリ(睡眠薬)を手にとってやっちゃうか、という苦しさがあります」。決別を誓った禁断の誘惑にさえ、駆られる時があると話した。

 ◇ツアーは9月3日のたましんRISURUホール(東京都立川市)を皮切りに、10月19日のアイプラザ豊橋講堂まで14都市15公演。関係者によると客席前方のファンクラブ限定プレミアムシートは「地方公演まで売り切れ続出中」という。チケットは6800円。

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