高須医師 救済申し出 滞納賃料肩代わり「打ち首になったのにさすが外科医」

[ 2014年2月4日 20:52 ]

 賃料滞納で3日に建物明け渡しの強制執行を受け閉鎖された大須演芸場(名古屋市中区)をめぐり、愛知県西尾市出身で美容外科「高須クリニック」院長の高須克弥氏(69)が4日、共同通信の取材に、滞納分の賃料約1100万円を肩代わりする意向を建物所有者側の弁護士に申し出たと明らかにした。高須氏は「演芸場を再興させたい」と話している。

 所有者側の弁護士は「所有者にはまだ伝えていない」とした上で「建物の状態を確かめた後、使用に耐えうれば、ふさわしい人に運営を任せたい」としている。

 高須氏によると、演芸場は祖母や同級生と何度も訪れた思い出の地。出演していた落語家滝川鯉朝さんのファンでもある。演芸場の復活を目指すが、自身は運営そのものには関わらず、席亭を務めていた足立秀夫さん(80)に任せ、軌道に乗るまで月額20万円の賃料も支払う考え。

 高須氏が閉鎖を知ったのは1週間前。「寿命なら仕方がない」と思ったというが、高校の同級生らからの依頼で足立さんと会い、演芸場の魅力を再認識し、資金提供の意向を固めた。

 足立さんは1973年に席亭になったが、「日本一客の少ない演芸場」を看板にし、営業活動はせず、公演のたびに赤字が出る状況が続いた。賃料滞納で85年に最初の強制執行手続きが取られ、2000年には当時の所有者の負債が原因で競売にも掛けられた。その後、現在の所有者と賃貸契約が結ばれた。

 高須氏は「心ある所有者なら文化遺産の保護に応じるはず」と話した。

 足立さんは「打ち首になったのに、首がつながるとすれば奇跡。さすが外科医」と謝意を示している。

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