仙台出身・平田薫“好きだったお店”再開で復興を実感

[ 2013年3月11日 06:00 ]

写真集「KAORU」の発売記念イベントを行った平田薫。震災から2年が過ぎ、思いを語った

 仙台市出身の女優平田薫(23)が10日、都内で5年ぶりの写真集「KAORU」(ワニブックス)の発売記念イベントを開いた。

 震災時は上京していたが、地元の友人たちは被害を受けた。レスキュー隊員として働いていた父親は、石巻市や気仙沼市で救助活動を続けた。連絡がつかないこともあって、「娘として心配もしましたが、命懸けで救助している父親を応援したい気持ちでした」と振り返った。

 平田自身は、所属事務所がボランティアの拠点としていた宮城県名取市の閖上地区を訪れ、津波被害を受けた場所で泥かきを行った。「子供の頃からよく行っていて、好きなお店もあったのでショックだった」。その店も現在、仙台市に場所を移して営業中。復興が進んでいることを実感している。

 漁網を材料にしたブレスレット「浜のミサンガ」を腕に着けている。三陸の人々の収入になるもので「少しでも力になりたい」と語る。主演映画「自縄自縛の私」が先月公開されるなど、女優業は順調。「家族や地元の友達も応援してくれているので、被災地の方に少しでも明るい気持ちになってもらえるよう頑張りたい」と話した。

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