か細かったスーちゃんの肉声「私は病気に負けてしまうかもしれません」

[ 2011年4月25日 15:02 ]

ポスターなどが飾られた田中好子さんの献花台

 人気アイドルグループ「キャンディーズ」のスーちゃんとして親しまれ、21日に55歳で死去した女優田中好子さんの葬儀・告別式が25日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。東日本大震災の被災者を気遣った生前の肉声テープが流され、共に活動した伊藤蘭さん(56)と藤村(現・尾身)美樹さん(55)、多くの芸能関係者やファンら約2200人が最後の別れを惜しんだ。

 テープは3月29日に病室で録音され、関係者やファンへの感謝の言葉とともに「必ず天国で、被災された方のお役に立ちたい。それが私の務めと思っています」などと語った約3分20秒のメッセージ。出棺前に喪主の夫小達一雄さんがあいさつした際、披露された。

 ピンクや白など多くの花で彩られた祭壇。優しくほほ笑む遺影に向かい、美樹さんは「おばあちゃんになるまで集合写真をたくさん撮りたかった。私たちは永遠にキャンディーズだからね」と弔辞。続いて蘭さんが「喜びも苦しみも分かち合い、素晴らしい青春時代を過ごせました。今はまだ、さよならは言わずにおきます」と語り掛けた。

 モニター画面とスピーカーを通して2人の弔辞が流れると、参列者からすすり泣きが漏れた。出棺時にはファンが「スーちゃん!」と大声で叫びながら、青色の紙テープを投げて送った。

続きを表示

2011年4月25日のニュース