日本映画1位は「悪人」外国映画は「息もできない」

[ 2011年1月12日 16:31 ]

 2010年公開の映画を対象とした第84回キネマ旬報ベストテンが12日発表され、日本映画の1位に「悪人」(李相日監督)が選ばれた。

 殺人犯と出会い系サイトで出会った女の逃避行を、妻夫木聡さんと深津絵里さんの主演で描いたラブストーリー。李監督は日本映画の監督賞と脚本賞(吉田修一さんと連名で受賞)も決まった。

 外国映画の1位は韓国の「息もできない」。社会の底辺で生きる男と女子高生の葛藤を描いた人間ドラマで、俳優のヤン・イクチュンさんが製作、監督、脚本、編集、主演の5役をこなした。ヤン監督は外国映画監督賞にも選ばれた。表彰式は2月20日、東京・銀座ブロッサムで。

 ベストテンと他の各賞は次の通り(敬称略)。

 【日本】(1)悪人(2)告白(3)ヘヴンズ ストーリー(4)十三人の刺客(5)川の底からこんにちは(6)キャタピラー(7)必死剣 鳥刺し(8)ヒーローショー(9)海炭市叙景(10)ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

 【外国】(1)息もできない(2)インビクタス 負けざる者たち(3)第9地区(4)白いリボン(5)ハート・ロッカー(6)冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(7)クレイジー・ハート(8)冬の小鳥(9)スプリング・フィーバー(10)インセプション

 ▽主演女優賞=寺島しのぶ▽主演男優賞=豊川悦司▽助演女優賞=安藤サクラ▽助演男優賞=柄本明▽新人女優賞=桜庭ななみ▽新人男優賞=生田斗真▽文化映画1位=「ショージとタカオ」

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2011年1月12日のニュース