阪神・前川、ノイジーとの開幕左翼争い最終章「準備段階を怠ったら一番いけない。そこだけは大事に」

[ 2024年3月22日 05:15 ]

阪神・前川(撮影・岸 良祐)
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 阪神の「開幕左翼」争いが最終章を迎えた。直近8試合ではシェルドン・ノイジー外野手(29)が6試合、前川右京外野手(20)が2試合で先発左翼。右肘痛で出遅れていたノイジーの実戦調整が優先されてきた。22日からのオリックス3連戦(京セラドーム)でオープン戦は終了。ベスト布陣はどうなるか。たった一つの椅子を巡る三番勝負の幕が開く。

 29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)まで残り1週間。沖縄・宜野座キャンプから始まり、オープン戦も続いてきた「開幕左翼」を巡るノイジーと前川のバトルも最終局面に突入した。オープン戦は残り3試合。現状のベストメンバーで臨むであろう3日間で全てが決する。

 前川は目標にしてきた「開幕スタメン」の言葉に反応した。
 「言うまでもないこと、というか。自分の中でちゃんと整理して(オリックス戦に)入ればいいだけ」

 ノイジーが右肘痛で出遅れていたこともあり、2月下旬から今月上旬は前川の存在感が際立った。与えられた出番できっちりと結果を残し、オープン戦15試合に出場して打率・297(37打数11安打)。19日のソフトバンク戦では途中出場ながら2打数2安打し、岡田監督への猛アピールに成功した。

 かたやノイジーは9日ヤクルト戦で左翼での実戦復帰を果たして以降、20日ソフトバンク戦までの8試合のうち6試合で先発左翼に就いた。回復に重きを置いた沖縄で実戦機会に恵まれなかったことで実戦感覚を取り戻すことが優先され、打率・200(25打数5安打)にとどまる。巨人の開幕投手は右投手の戸郷。順調なら前川の起用が予想されても、実績のあるノイジーも黙ってはいない。全てはオリックス3連戦に委ねられた形で、前川にすれば決定打がほしい。

 「準備段階を怠ったら一番いけない。そこだけは大事にしたい」

 22日は開幕投手を最有力視される左腕・宮城との対戦。定石ならノイジーが先発左翼か。20日ソフトバンク戦で右足を負傷した森下が欠場すれば左翼・ノイジー、右翼・前川の同時先発も考えられる。いざ、一騎打ち。岡田監督のハートをガッチリつかむのは、果たして――。 (八木 勇磨)

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