NYポスト記者 大谷側は“野球の天才だが金銭感覚は…”が「最もうまくいくストーリ-」辛辣意見

[ 2024年3月22日 15:14 ]

20日に行われたパドレスとの開幕戦。試合中に声を出す水原通訳(左)と大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)の専属通訳を務めた水原一平氏(39)の違法賭博疑惑をめぐり、「ニューヨーク・ポスト紙」の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏が辛辣(しんらつ)な意見を寄せた。

 水原氏をめぐっては地元紙ロサンゼルス・タイムズが違法賭博への関与が浮上し、告発されたと報道。捜査対象のブックメーカーに借金があり、他のメディアは大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7950万円)が送金されたとも報じた。

 ESPNの取材では水原氏は違法なブックメーカーに多額の借金があり、昨年、大谷に肩代わりを依頼。大谷の口座から少なくとも450万ドルが送金されたとした。19日の取材時点では水原氏が「彼(大谷)は残念がったが、二度と繰り返さないように私を助けると言った」と説明した。

 だが、20日に「翔平は私の借金のことは知らず、送金もしていない」と発言を撤回。大谷側の弁護士が「翔平が窃盗被害にあったことが判明し、当局に問題を引き渡した」との声明を出した。

 21日に球団が解雇したことを発表した。

 ジョン・ヘイマン氏は同紙(電子版)で「大谷翔平の陣営は、彼が野球界のレジェンドであり、金銭感覚の鈍い人間だと信じさせたがっている」と題し、自身の意見を記事にした。

 同氏は「大谷は被害者であったとされている。しかし、我々はこの物語の初回にいる」と真相がまったく見えていないと指摘した。

 その上で「大谷陣営のストーリーは、長年の通訳である元友人(水原氏)は大谷を何年も騙(だま)してきた素晴らしい俳優であり、おそらく大谷は騙されやすくナイーブで、さらに親友の趣味が本当にひどいというものだ」とし「それは正しい話かもしれない」と言及。

 続けて「大谷が1日20時間も一緒に過ごしていたとされる男のことをほとんど何も知らないというのは少々信じ難いが、大谷の周囲の人々(広報ではなく、実際に彼を知っている人々)は、大谷は天才的な野球選手であり、フィールド外(金銭を含む)には無頓着な天才だと信じているという。少なくとも今日のところは、それが望ましいストーリーだ」と辛辣な意見をつづった。

 米スポーツ専門局「ESPN」は、水原氏が当初、大谷に借金を肩代わりしてもらったと発言していたが、その後、「翔平は私の借金のことは知らず、送金もしていない」と発言を撤回。さらに、20日の開幕戦後に水原氏の「ギャンブル依存症」という告白、謝罪後に大谷が「初めて何が起こっているのかを理解し、質問を始めた」とも報じている。

 ヘイマン氏はこの報道について「大谷は確かにお金にあまり興味がなさそうで、それは彼が何が起こっているのか知らなかったという彼らの主張を裏付けている」とも指摘。「まだ不明な点は多い。しかし今のところ、大谷は野球の天才だが金銭感覚は鈍いというストーリーが、大谷にとっても、野球界全体にとっても、最もうまくいくストーリーである。もちろん、これが本当の話である可能性もある」と私見をつづった。

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