高嶋仁氏「誰も抜けんような数字を残して」自身の甲子園最多68勝に並んだ大阪桐蔭・西谷監督にエール

[ 2024年3月22日 15:50 ]

<大阪桐蔭・北海>3回、先制し喜ぶナインと西谷監督(撮影・中辻 颯太)
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 智弁和歌山の前監督、高嶋仁氏が22日、自身の持つ甲子園通算68勝の最多記録に並んだ大阪桐蔭・西谷浩一監督にエールを送った。

 大阪桐蔭がこの日、北海に快勝し初戦を突破。この勝利により、西谷監督が高嶋氏の甲子園通算68勝の最多記録に肩を並べた。

 高嶋氏は試合後、「記録は破られるためにあるって思ってますから。西谷監督はいつやるかっていうことだけだったですからね。前、出た時には負けんかったらもうやられてますからね」と語った。

 約1カ月前に西谷監督と食事をしたことを明かし「(西谷監督が)気にしとったんで、言うたんですよ。“そんな気にせんで、なんぼでも勝ち”って、そんな話はしましたけどね。“そんな気にしたらあかん。やる以上はね、勝たなあかんのやから”って」と快く記録を抜いてほしいと直接言ったという。

 そして「こんだけ優勝しとったら、数は増えますよね。あと、僕が思うのは、西谷監督はあと10年やったら楽に100勝超えんのちゃうかなってね。そういう感じしますね」とまだまだ勝利数は伸びると太鼓判を押し「彼にはやっぱり、誰も抜けんような、そんな数字を残してほしいなと思いますけどねぇ」とエールを送った。

 また、西谷監督の凄いところとして「北海道から九州まで飛び回って練習に連れてきますからね。あれは真似できんですよ」とし「それと、なんていうか、“こいつプロ行くんちゃうかな”っていうのは、確実にプロ行かせるんですよ。あれが偉いなと思うんですよね」と選手を見抜く力もあるとした。

 高嶋氏は「“こいつプロ行けそうやな”っていう選手は、必ずプロ行って活躍してるっていうのがやっぱり、それだけ絞ってるんでしょうね」と逸材を全国探し回って集めるだけでなく「練習もちゃんとやらして。あれはやっぱ真似できんですね。すごいとこですね」と称賛した。

 その上で「選手の質が違うんで。全国(から)だから、僕が持ってるチームの選手で勝ってみっていう気持ちはありますけどね。ええ、まあまあ、負け惜しみなんですけども」と冗談交じりに笑った。

 また、勝利の秘訣として「それはやっぱり甲子園に行きたいっていう、その気持ちですよ」ときっぱり。「選手をなんとかして甲子園に連れて行きたいっていう、その思いでやってきましたからね。毎回、毎回、選手が変わるわけですから。そのチームで連れていくっていう。それが僕は繋がっとったんじゃないかなと思いますけどね」とし「やっぱり人間性やと思うんすよ。やっぱり選手が彼を慕うっていうか、信用するっていうか、そういうとこはやっぱりね、すごいなと思いますよね」と称賛の言葉を送った。

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