ダルビッシュ マイナーの実戦登板で打者16人に対し8三振 復調に手応え「本当に良かった」

[ 2023年3月26日 07:34 ]

ガーディアンズ2Aとの練習試合に登板したダルビッシュ
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)は25日(日本時間26日)、アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設でガーディアンズ2Aとの特別ルールの練習試合に先発し、4回相当を64球、打者16人に対し3安打1四球8三振と上々の投球を見せた。最速は95マイル(約153キロ)だった。

 降板後、ダルビッシュの表情は晴れやかだった。「昨日までは状態があまり良くなかった。すごく不安があった。今日はすごくフォームもしっくりきて久しぶりに不安なく投げられた」。

 WBC中は本調子に程遠く、球は走らず、変化球も精彩を欠いた。米国に比べ柔らかい日本のマウンドへの逆アジャストの難しさを感じていたダルビッシュは「正直すごく柔らかかった。そこでリリースのタイミングが、真っ直ぐに関してはまだズレている」。精密機械のようなメカニックに狂いが生じてしまった。それでも前夜自宅での練習中に気づきがあったと言う。「右足がしっかり地面を掴んでいるというか、その感覚がずっとなかった。家にいるときにいろいろやったときにしっくりきた。それがあったぶん下半身とかはすごく良かった」。まだ直球には若干のズレがあるというものの「変化球もいいし、スプリットもいいし、ツーシームも投げれていますし、カーブも良かった。本当に良かった」。久々に笑顔が戻った。

 首脳陣は開幕前にもう1試合の実戦調整を用意し、シーズン初先発は4月4日(同5日)の開幕6戦目、本拠地でのダイヤモンドバックス戦を視野に入れているが「次、試合で投げるとしたら80とか85がマックス。それでもチームがいいのなら、僕は全然不安はないです」とダルビッシュ。36歳のエース右腕がしっかりと開幕に向け合わせてきた。

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2023年3月26日のニュース