NHK座談会でセ6球団監督が“火花” 岡田監督「ドラフト負けて良かった」原監督「何とか惜しみじゃ…」

[ 2023年3月26日 23:40 ]

オープン戦前にメンバー表交換であいさつを交わす阪神・岡田監督(右)と巨人・原監督
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 阪神・岡田彰布新監督(65)と巨人・原辰徳監督(64)が26日放送のNHK「サンデースポーツ」(日曜後9・50)プロ野球座談会セ・リーグ監督編に出演。昨年ドラフトでの“因縁”について早くも火花を散らした。

 青木、石川らベテランと山田、中村らの中堅、そしてWBCでも躍動した村上や高橋ら若き才能が花開き、抜群のバランスでセ・リーグ連覇中のヤクルト。高津監督は「まあ、今年も期待してもらっていいと思います」と5球団の監督を前に自信の言葉を口にした。

 そんな中「V3ストップ」を目指して5球団監督が今季の強みを紹介。中日・立浪監督は「新しい顔触れ」と“血の入れ替え”を断行した今年に懸ける意気込みを語った。広島・新井新監督は「結束力」をアピール。続いて巨人・原監督は「スイッチ」という4文字をフリップに書き、ソフトバンクから新加入の“熱男”こと松田が持つ気迫やチームを奮い立たせる元気のスイッチに期待を示した。

 そして阪神の岡田新監督に順番。「守り」の二文字に込めた自身が目指す野球を示した後に「はっきり打つ方には期待してないですよ」とニヤリ。しかし番組が制作したVTRでドラフト1位の森下翔太外野手(22、中大)の好調ぶりが伝えられると「ドラフトは負けましたけど、良かったです。はっきり言ってね。いやあ、クジで負けたんですけどね」と声を出し笑った。すると隣では、そのドラフト1位の重複クジで浅野翔吾外野手(18、高松商)を引き当てた原監督が、これまた声を上げ笑いながら「それは何とか惜しみじゃないわけですね」と岡田監督の顔を覗き込んだ。

 年下の4球団監督は笑うしかない中、岡田監督は「いやいやそれは…まあね本当に活躍してほしいですね、両選手とも」とけむに巻いた。

 最後にDeNA・三浦監督が大リーグで2桁勝利を5回マークし、3年前にはサイ・ヤング賞を受賞した超大物助っ人バウアー投手の新加入で「しっかりローテーションを守ってくれれば、おのずと結果はついてくると思っていますし、ほかの投手たちにもいい影響を与えてくれるんじゃないかと期待しています」と力強く語って終了した。

 スタジオではサッカー元日本代表の中村憲剛氏が「ノーカットで見てみたかったですね。お互いまだ、本当のところを話していないんだろうなっていう気がするんですよ。お互いの腹の探り合いというか。他は引き出すけど、自分は言わないみたいな。サッカー界でやっても面白いんじゃないかな」とズバリのコメント。

 岡田監督と原監督の静かでゆっくりとした話し方と悠然とした振る舞いに、より迫力を感じた開幕前の“伝統の一戦”。そして打倒ヤクルトに向け自信の表情を見せた立浪監督と三浦監督、フレッシュさにあふれていた新井監督。31日の開幕が待ちきれない。

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