阪神・湯浅　開幕守護神ロード見えた！　26日ブルペン入り→29日2軍戦登板し最終調整へ

＜神・オ＞WBC優勝のセレモニーで花束を受け取り、記念撮影をする湯浅（左）と中野（撮影・平嶋　理子）
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　侍ジャパンの一員としてワールド・ベースボール・クラシック（WBC）制覇に貢献した阪神・湯浅が25日、チームに合流。首脳陣と会談し、開幕守護神への道筋が決まった。

　昨季最優秀中継ぎに輝き、今季は守護神起用が内定していた右腕は、WBC参戦中から「（開幕から）いくでしょ。いかない理由がない」と意欲を示し、この日も改めて「開幕に間に合わせられるように」と青写真を描いた。26日にブルペン入りし、調整登板に臨む。安藤投手コーチは「水曜日に投げる。そこで良かったら1試合だけ」と明言。29日のウエスタン・オリックス戦（杉本商事BS）での調整登板1イニングのみで、3月31日に向かう方向だ。

　NPB球への対応も不安はない。1カ月以上触っていなかったため、決勝・米国戦後に巨人・戸郷からボールを借り、指の感覚を戻す地味な作業をしてきた。そのかいもあってか、この日のキャッチボールでは「めちゃくちゃ投げやすかったんで、問題ないと思う」と好感触。ダルビッシュ直伝のフォーク、スライダーの試投にも意欲的で、「（試合で）投げるかどうか分からないが、ブルペンで試したい」と話した。

　「（時差ぼけで）夜中にめっちゃ起きる」「しんどいのはしんどい」と体は万全ではない。それでも「（開幕まで）1週間もある」と言葉に力をこめた。1週間と1イニングで、開幕に向かう。（倉世古　洋平）