西武・山川が凱旋どすこい弾!WBC本大会は不調で出場3戦のみも…本拠地で志願「4番・DH」

[ 2023年3月26日 05:20 ]

オープン戦   西武5-0DeNA ( 2023年3月25日    ベルーナD )

<西・D>6回、ソロを放ち、どすこいポーズを決める山川(撮影・白鳥 佳樹)
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 慣れ親しんだ本拠地ベルーナドームの実戦感覚に狂いはなかった。WBCから帰国後、侍ジャパンメンバー1号を放ったのは本戦で出場機会が限られた西武・山川だった。

 状態が上がらず、迎えた本大会は3試合出場だけで、わずか7打席、打率・200に終わった。それでも「ベルーナにはベルーナの感覚がある。球場ごとで見える景色が違うので。そういう意味では一番多く試合をするけど、球の見え方、変化球の感じは良かった」と本拠地の打席に立てば関係なかった。

 6回1死、ガゼルマンの146キロを完璧に捉え、左翼席上段に運ぶ1号ソロ。「大谷を見てるのでリセットしないと。あれを見てしまうとあまりにも格が違いすぎて…」と練習から驚かされた大谷の弾道が頭にこびりついていたが、自身の一打に「今日のホームランは僕は好きです」と軌道を上書きした。

 ベンチを温めた時間が長く「結果は最高だけど、やっぱり悔しい。わがままを言えば、もう少し出たかった」と悔しさも胸に秘める。23日は16時間のフライトを経て帰国し、そのまま会見など大忙し。24日は疲れが残る中、フリー打撃で調整して、この日は志願の「4番・DH」でフル出場した。「出ることは楽しいですし、4打席あるのは凄くいいな」と感慨深げに語った。

 声出し応援が解禁となってから初の「どすこい」ポーズで西武ファンと共鳴した。26日は一塁守備に就くことも志願した。「開幕戦はきっと超満員のはず。もっと大勢の中で一緒にできれば」。試練も乗り越えて凱旋した主砲はより一層、頼もしく映った。(福井 亮太)

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