ソフトB昨秋テスト入団のホーキンス“大当たり”場外1号 藤本監督も「選球眼いいし、いいスイング」

[ 2023年2月20日 05:00 ]

紅白戦※特別ルール   紅組5-3白組 ( 2023年2月19日    アイビー )

紅白戦の6回、本塁打を放ったホーキンスはナインとタッチをする(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 実用性を感じさせる“ヒゲ弾”だ。ソフトバンクは第4クール最終日の19日、宮崎キャンプ4試合目の紅白戦を行った。昨年の米独立リーグ2冠王のコートニー・ホーキンス外野手(29)が、左翼スタンド場外に消える実戦来日1号2ランを含む2安打3打点に1四球と、全打席で出塁した。昨秋テスト入団した巨漢ヒゲ助っ人は、この日2安打のウイリアンス・アストゥディーヨ内野手(31)とともに十分に新戦力として期待できそうだ。

 乾いた打球音が球場に響き渡った。3―2の6回2死二塁、紅組の「5番・左翼」で出場したホーキンスの3打席目。3番手・松本裕の甘い内寄り初球141キロを見逃さなかった。白球は左翼スタンドを越え丘に消えた。推定125メートルの場外2ランだ。

 「徐々に慣れてきている段階で、タレントの多い、才能ある選手たちの中でいいアピールができている。得点するのが仕事の一つ。自分の役目を果たすことができて良かった」

 9日に左腕・大関から、シート打撃チーム1号を含む3打数で2長打。紅白戦でも1本出ればドバドバ出る。「低めのゴロで併殺にならないように。打線として前の人を進めるが強い打球は長所なんで」と0―0の2回無死二塁では大関の146キロをライナーで中堅右へ適時先制二塁打。4回1死一、二塁では泉から9球粘って四球を選び全打席で出塁した。

 米独立リーグ2冠王として昨秋キャンプからテスト生で合流し入団をつかんだ。飛距離は本物だが、それだけではない。藤本監督も思わずうなる。

 「選球眼もいいし、いいスイングで、タイミングも合っている。結果も出ているね」。右の大砲として期待はますます高まる。

 結果が全ての世界で、ホーキンスは見た目でもプロフェッショナルを貫く。指揮官同様に剛毛のヒゲが特徴的。徹底したプライドがある。「長さをそろえてクシで整えている。ヒゲですが、そこもプロ。ただ伸ばすだけでいいのではない。伸ばしているなりにプロに見えるようにしている」。“ヒゲ弾”は鷹の名物となりそうだ。

 負けじとアストゥディーヨも足とバットで目立つ。愛称は「亀」だが足も機敏。紅組の「6番・三塁」で出場し、2安打1打点。2回には単打で出塁後、守備の隙を突いて二塁へ。指揮官も「三振しない男も結果出てるね。走塁も含めて隙あらば行く姿勢はいいこと」。つなぎの打線を重要視し結果を出すヒゲ男に、果敢な走塁も目立つ亀。両助っ人は、ヒゲ指揮官のお眼鏡にかなってきている。(井上 満夫)

 ◇コートニー・ホーキンス 1993年11月12日生まれ、米国テキサス州出身の29歳。2012年のドラフト1巡目でホワイトソックスに指名されるもメジャー出場なし。昨季は米独立リーグのアトランティック・リーグのレキシントン・レジェンズでプレーし127試合、48本塁打、125打点で打撃2冠を獲得。打率も.298を記録した。昨秋のソフトバンク宮崎キャンプにテスト生として参加し合格。1メートル90、111キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2023年2月20日のニュース