亀山つとむ氏 阪神・森下は捕球体勢が素晴らしい 打撃だけではなく守備に対する意識も高い

[ 2023年2月20日 05:15 ]

練習試合   阪神10-0サムスン ( 2023年2月19日    宜野座 )

<神・サムスン>2回、神里の右飛を捕球する森下(撮影・岸 良祐) 
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 【亀山つとむ CHECK!】阪神・森下の現状を見る限り、もう足の不安はない。打撃ではしっかりスイングできており、さらにコンディションが上がってくれば、走塁のスピードも確実にアップするだろう。

 どうしても打撃に注目が集まるが、守備でも貢献するとみている。捕球体勢が素晴らしく、次の動作となる送球への体勢移行もスムーズだ。そして肩の強さもあり、スローイングにも安定感がある。

 右翼の守備に就いた18日のDeNA戦では反応の良さも感じた。通常、二塁へのけん制時、外野手はけん制悪送球に備えてバックアップ態勢に入るが、森下は左翼手、中堅手よりも反応が良かった。それは集中できている証拠であり、守備に対する意識も高いという印象を受けた。右翼争いを繰り広げている状況とはいえ、走攻守の総合力では一歩も二歩もリードしている。

 この日はライバルである井上も「長打力」という持ち味を発揮した。投手有利のカウントから本塁打を記録。評価に値する一打と言えるが、今後は早いカウントから直球を一発で仕留めるという部分が求められる。(本紙評論家)

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2023年2月20日のニュース