ロッテ・山口 バックスクリーン弾で5戦4発 かっ飛ばす俳人、俳句封印で目指す開幕先発→30発超え

[ 2023年2月20日 05:30 ]

練習試合   ロッテ8-9ヤクルト ( 2023年2月19日    浦添 )

<ヤ・ロ>8回2死から中越えにソロ本塁打を放つ山口(撮影・長久保 豊)
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 高く舞い上がった打球がバックスクリーンに向かって伸びた。8回2死、ロッテ・山口が尾仲から放ったソロアーチは、アーチストと呼ぶにふさわしい軌道。今季追い求めている理想に近い一打だ。22歳は「完璧だと思います。飛んだ方向も良かったし、打った瞬間はライナーだと思ったけど、映像で見たら高く上がっていましたね」と満面に笑みを浮かべて自賛した。

 4年目の昨季はチーム最多の16本塁打。自主トレではWBCに出場する西武・山川に弟子入りし、体の使い方やスイングの形、意識する打球方向などを学んだ。その山川が取り組む「風船トレ」も導入。風船を膨らませ、腹筋を意識しながらスイングするもので、山口は春季キャンプ中も継続。国内チームとの練習試合5戦で4発と結果を出した。「今は凄く状態が良くて自分の中にホームランを打てるポイントが残っている。仮に状態が悪くなっても、戻るべき“原点”があるので大丈夫」と断言する。

 精神的な余裕は打席に表れ、この日の一発もワンバウンドのフォークを空振りした後に直球を狙い一振りで仕留めたもの。「昨年までは、またボール球を振らないようにとか考えていたけど、自分の中で一つ上のランクで野球ができている」。監督代行の福浦ヘッドコーチは「自信を持って打席に入っている。どっしり感が出てきた」と目を細めた。

 今季は30本超えを目標に掲げるが、まずは昨季逃した開幕スタメンを目指す。荻野、高部、ポランコ、藤原らとの外野定位置争いを勝ち抜くには早めのアピールが不可欠。「頭一つ抜けて開幕を迎えたい」と気合を入れた。(大内 辰祐)

 ▼ロッテ・安田(7回に左中間へソロ本塁打)山口が4発も打っているので、何とか1本とは思っていました。1本出てホッとしています。

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