ダルビッシュ「作ってくれって言われたら…」川崎宗則氏に語った変化球への思い 独特のアプローチ明かす

[ 2023年1月15日 00:57 ]

TBS「S☆1」で、川崎宗則氏のインタビューに答えるダルビッシュ
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 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンに選出されたパドレス・ダルビッシュ有投手(36)が14日深夜放送のTBSスポーツ番組「S☆1」に出演した。09年WBCで日本代表の2連覇にともに貢献した川崎宗則氏(41)のインタビューに答え、人一倍強いこだわりを持つ変化球への思いを語った。

 虹色の変化球を操る右腕は「ダルビッシュ有の変化球バイブル」を上梓するなど、球界でも変化球への造詣が深い。「変化球のことしか基本的には興味がないんですよ」。「今はどうやったらこういう変化球が投げられるだろうとか、あの人どんなふうに投げているんだろうとか」と独特のアプローチを明かした。

 中でも川崎氏を驚かせたのが「変化球を作る」という感覚だった。変化球を何種類ぐらい投げられるのか、と問われると「どれぐらいって言っても、こういう変化を作ってくれって言われたら作れますよ」と言い切った。「毎回試合でも投げて、毎回同じような感じで投げているように見えたとしても結構変えているんですよ。グリップを変えたり、ちょっと縦の変化や横の変化だったり毎回あるので、それをずっとやっている感じですね」と日々の取り組みを説明した。

 本人が「大雑把に」と明かした基軸の球種は「フォーシーム(直球)、ツーシーム、速いカットボール、遅めの85マイル(約137キロ)ぐらいのカットボール、横のスイーパーという大きなスライダー、スプリット、チェンジアップがメインですかね。あと速いカーブ、スローカーブ、中間のカーブ」。変化球は現在20種類ぐらいか?という問いに「そのぐらいで」とうなずき、川崎氏が「俺は50種類ぐらいあると思っている」と振ると、「細分化すればあるかもしれないですね」と続けた。

 そんな右腕が昨季の会心の変化球にあげた一球があった。フィリーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦。ジーン・セグラへの一球は、16年にはリーグ最多203安打した右打者をのけぞらせながらストライクを奪った。「自分の変化球には凄く厳しいんですよ。全然いいと思わないんですけど、これはやっぱりいいなと自分でも思えたりするので」。「これで凄くいい感じで気分よくオフシーズンに入れたんですよ」と振り返った。

 スペシャル対談の第2弾は15日午前0時15分から放送。2人が世界一をつかみ、ダルビッシュが3大会ぶりに出場を決断したWBCについて。2009年以来14年ぶりの世界一奪還に必要なことなどについて、2人が語り尽くした。

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