広島ドラ6・長谷部 新人最速ブルペンのクレバーな意図 照準は2月1日ではない「実戦を逆算しながら」

[ 2023年1月14日 05:00 ]

広島の新人でブルペン一番乗りを果たしたドラフト6位の長谷部
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 広島ドラフト6位の長谷部銀次投手(24=トヨタ自動車)が13日、球団ルーキー最速でブルペンに入った。大野練習場での新人合同自主トレで、捕手を立たせたまま真っすぐのみ18球。「自分のイメージ通り、バランス良く投げられた」と強調した。中継ぎで1軍入りを狙う即戦力左腕。仕上がりは順調だ。

 8日に始まった新人合同自主トレは第2クールに入り、長谷部がルーキーの先陣を切ってブルペン入りした。ドラフト4位の捕手・清水(高崎健康福祉大高崎)を立たせた状態で、真っすぐのみ18球。意図は明快だ。

 「プロはアマチュアよりもマウンドが硬いので、そこの確認と、(傾斜からの投球で)体の反応を見たいと思って入りました」

 年末までトヨタ自動車で投球を続け、年明け初のブルペン。セットポジションから「リリースの際に力まず、回転をしっかり伝えることだけを意識して」腕を振った。「少ない球数。出力も少なめ」ながら「バランスよく投げられたと思います」と納得顔だった。

 「アピールは大事ですが、ブルペンでいい球を投げても、試合で自分の投球ができないと意味がない。そこに向けた準備です」

 マイペースを貫く中で、春季キャンプへの青写真をクレバーに描く。1月はあくまで下準備。2月1日も「そこに100%を持ってこなくてもいいと思っています」とし、紅白戦や実戦形式の練習に照準を合わせる。

 「実戦で自分の投球がしっかりできる状態をつくること。僕は社会人出身ですし、そこは責任感を持って」

 この日は横山、菊地原1軍両投手コーチが大野練習場を視察。若手は例年通り、今春キャンプ第1クールから打撃練習への登板があるものの「新人は対象外。環境に慣れるのが大事なので状態を見ながら」(横山コーチ)とし、柔軟に対応する方針を示した。

 「実戦を逆算しながら(ブルペンの)頻度を上げ、状態を上げていけたら」。中継ぎ候補の即戦力左腕は選んだ言葉に力を込めた。

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2023年1月14日のニュース