阪神・才木 由伸、ダルお手本に「完投増」目指す 「あれぐらい圧倒する感じで行きたい」

[ 2022年12月15日 05:15 ]

<阪神強化練習> 高橋と談笑する才木(左) (撮影・後藤 大輝)
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 目指すは日米を代表するエースの背中だ。阪神・才木が「完投増」を来季のテーマに掲げた。

 「理想像は山本由伸です。あとはダルビッシュさん。あれぐらい圧倒する感じで行きたい。(完投の)数も増やしたいですし、イニングもしっかり投げたいというのはある」

 お手本はオリックス・山本とパドレスのダルビッシュだ。今年9月1日広島戦で“プロ初完投初完封”も、6回降雨コールドでの達成だった。6年目を終え、いまだ9回以上の「完投」はない。理想とする山本は昨季6完投、今季4完投。いずれもリーグトップで、2年連続で先発完投型投手に贈られる「沢村賞」を受賞した。ダルビッシュもメジャー移籍後に完投数が減少したが、日本ハムでは実働7シーズンで4度の2桁完投。才木も、その背中を追う算段だ。

 「先発1人で試合を投げ切るのは、すごく大事なところになってくる。中継ぎを休ませられるので。あとは試合で自分がしっかり投げられているという証拠にもなる。こだわりを持ってやりたい」

 20年11月に受けた右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)明けだった今季は中10日以上での登板が多かったが、今は「肘の不安はまったくない」とリミッター解除は目前。来季は中6日、25試合、規定投球回到達…に加えて完投増を見据え「9回120球になったとしても最後まで球威が落ちない」投球スタイルを追求している。「体の動きが下手な分、スタミナロスになっている。今は股関節をメインに全身の連動を意識してトレーニングしている」。最後までマウンドに立ち続けるべく、土台づくりに励む。

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2022年12月15日のニュース