大谷翔平獲得への布石か ジャイアンツが今オフ627億円補強で「勝てるチーム」へと前進

[ 2022年12月15日 10:05 ]

エンゼルス・大谷
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」でサンフランシスコ担当のティム・カワカミ記者が14日(日本時間15日)、ジャイアンツがカルロス・コレア遊撃手(28)と13年総額3億5000万ドル(約474億円)で合意したことについて、「合理的ではないが、今のマーケットだとお金を払いすぎないと良い選手を取れない。ファンにしてみれば必須のこと。ようやく球団がやってくれた」と評価した。

 ジャイアンツは以前は年間の観客動員330万人が普通の超人気チームだったが、去年は248万人。街のスポーツファンはNBAのウォリアーズやNFLの49ERSの話はしてもジャイアンツの話題が出なくなっていた。このオフ、ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長はコレアに加え、ミッチ・ハニガー、ジョク・ピダーソン両外野手、ショーン・マナイア、ロス・ストリップリング両投手と、5人のFA選手に総額4億6315万ドル(約627・4億円)を投資した。過去の球団のオフの記録より2億ドル以上も一気に費やした。

 カワカミ記者はおかげでジャイアンツは大谷翔平獲得競争で良い位置にいると指摘する。大谷の希望は「勝ちたい」だが、ジャイアンツも今回の補強でその方向性を明確に示し、大谷本人に印象付けているのではと期待する。獲得のチャンスは、来夏のトレードデッドラインか、1年後のFA市場だが、どちらにしても良い位置にいると指摘。もちろん競争相手はいる。ドジャースはこのオフはお金をセーブして静かにしているし、ヤンキース、パドレス、メッツなど資金力のある球団が控えている。もし来夏にトレードだとしたら、ジャイアンツは2、3か月のレンタルであっても複数のプロスペクトを出し積極的に取りに行くだろう。そしてドジャースがムーキー・ベッツをトレード獲得後12年の長期契約を結んだように、長い契約を結ぶ。大谷との長期契約に自信のないチームはトレードにもあまり積極的になれないだろうと推測する。ちなみにこのオフの総額4億6315万ドルの補強は、このオフだけに限ればあのメッツを上回る莫大な金額になっている。

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2022年12月15日のニュース