ヤクルト・中村 守備率10割で“3冠”は史上初!GG賞、ベスト9、盗塁阻止率1位

[ 2022年12月15日 05:30 ]

ヤクルトの中村
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 【データで振り返る22年12球団記録レビュー】ヤクルトの中村が守備率10割を達成した。捕手の守備率10割は、18年高谷裕亮(ソ)以来20人目。セでは11年の細山田武史(横浜)以来5人目で、ヤクルトでは初めてだ。中村はベストナイン、ゴールデングラブ賞も獲得。両賞の受賞は15、21年に続く3度目でいずれもダブル受賞。セ捕手のダブル受賞3度は古田敦也(ヤ)9度、阿部慎之助(巨)4度に次ぎ山倉和博(巨)、達川光男(広)に並ぶ3位となった。

 守備率10割でのダブル受賞はセ初で、プロ野球でも97年伊東勤(西)、11年細川亨(ソ)に次ぐ3人目。さらに中村は盗塁阻止率・364で自身初のリーグ1位をマーク。守備率10割でのゴールデングラブ賞、ベストナイン、盗塁阻止率1位の同時達成はプロ野球史上初。チームには打撃3冠王の村上がいるが中村も“ディフェンス3冠”でチームを29年ぶりの連覇に導いた。

 惜しまれるのは6月4日西武戦の5回に記録した捕逸。山川の打席で高橋のスライダーをそらしたものだが、これがなければ先発マスク20試合以上で史上初の捕逸0&守備率10割だった。“鉄壁捕手”は21年5月19日阪神戦の7回に失策してから、ここまで166試合1191連続守備機会無失策中(捕逸は失策に含まない)。捕手の連続シーズン無失策記録は10~11年に阿部慎之助(巨)がマークした1709だが来季どこまで迫ることができるか注目したい。 (記録課・八田 朝尊)

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