高木豊氏 人的補償で西武移籍のオリ・張奕に「俺はいい選手を獲ったと思う。きっかけさえつかめば」

[ 2022年12月15日 18:34 ]

高木豊氏
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 元大洋(現DeNA)、日本ハムで野球解説者の高木豊氏(64)が15日、自身のYouTubeチャンネルを更新。フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスに移籍した森友哉捕手(27)の人的補償として、西武が張奕(チョウ・ヤク)投手(28)を獲得したことについて言及した。

 高木氏は、過去にオリックスの関係者から聞いた話として「良い素材なんですよ。すごく化ける」と、張奕が野手から転向した投手としても評価されていたことを明かし、「なかなか、オリックスは周りが激しく良いから。比べると落ちるかもしれないけど、真っすぐの勢いだとかある」と評価。課題の制球力を改善できれば「西武としたら力になる」と話した。

 西武が選んだ理由の一つに、平良の先発転向があったと推測した。「(空いた)1枠で誰を据えるか。平良の代わりはなかなかいないが、張奕は真っすぐの力があるし(制球の)精度が上がれば、十分活躍できる。チームを編成するうえで中継ぎが1人いなくなるとなって、リストから張奕の名前が出てきたんだろうと。だけど俺はいい選手を獲ったと思う。まだ28歳でしょ。きっかけさえつかめば、いける気がする」と楽しみな逸材として紹介した。

 台湾出身の張奕は日本経大から2016年育成ドラフト1位でオリックスに入団。当時は外野手だったが、プロ入り後に投手に転向して19年に支配下登録された。最速157キロ直球と落差のあるフォークを武器に4年間で44試合に登板し、通算4勝9敗3ホールドをマーク。今季は15試合に登板し、防御率2・38と安定感を示していた。

 西武には同じ台湾出身の呉念庭内野手もおり、環境としてはなじみやすい部分もありそう。高木氏は「とっかかりは大事。使うタイミングもオープン戦でも楽な下位打線とか。そういうところできっかけをつかんで、加速させていくといいのかな」とポイントを説明していた。

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