侍・栗山監督 「勝ち切る」有言実行の4連勝 適性の見極めと両立できた充実の初陣

[ 2022年11月11日 05:05 ]

侍ジャパンシリーズ2022   日本代表9―0豪州代表 ( 2022年11月10日    札幌D )

<豪・侍>選手をハイタッチで迎える栗山監督(撮影・高橋茂夫)
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 有言実行の4連勝だ。初陣だった強化試合。第2先発や4番のヤクルト・村上の前後の打者などの課題をつぶし、試合前に掲げた「勝ちきる」というテーマもクリアした侍ジャパンの栗山監督は「点を与えなければ絶対に負けない。投手が日本の特長」と力を込めた。

 「(打線も)何も言わなくても何をしないといけないかというのが伝わってきた」と栗山監督。象徴的なシーンは6日の巨人戦だ。3点を追う7回、敵失絡みで1点を返し、なお無死一塁。栗山監督は8番のソフトバンク・甲斐に送りバントを指示した。点差は2点。走者をためて攻めたい場面だったが強攻による併殺は避けたい。敵失絡みで1点を返した流れを切らさない策。追加点はならなかったが8回の逆転の4得点につなげた。

 今回招集した28選手のうち16人がトップチーム初選出。勝利を目指すと同時に世代交代を図り適性も探った。「本番で何も打つ手がない状況になるのが一番怖い。野球は勝ちにいかないと収穫は得られない」と栗山監督。手にした収穫は間違いなく来春につながる。(秋村 誠人)

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2022年11月11日のニュース