上武大・山田 3回無失点の好投でV貢献 ヤクルト・村上も絶賛の145キロ左腕

[ 2022年11月11日 05:10 ]

関東地区大学野球選手権・決勝   上武大10―0国際武道大 ( 2022年11月10日    駒沢 )

今大会初登板となる先発で3回を無安打無失点に封じた山田(撮影・柳内 遼平)
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 上位2校が明治神宮大会(18日開幕、神宮)に出場する関東地区大学野球選手権の決勝が10日行われ、上武大が国際武道大を10―0で下し、14年以来8年ぶり5度目の優勝を飾った。最速145キロ左腕・山田俊介投手(1年)は先発で3回無安打無失点。九州学院の先輩でもあるヤクルト・村上の本拠地でもある神宮で活躍を誓った。

 「村神様」が絶賛する秘密兵器がベールを脱いだ。人生初の横浜スタジアムで先発した1年生左腕の山田は「緊張してどうなってしまうのかと思った」と振り返ったが、最速142キロの直球とスライダーで圧倒。3四球を与えながら3回無安打無失点で3三振も奪って「自分の球が投げられた」と胸を張った。

 今大会初登板で復活を果たした。6月の全日本大学野球選手権では日本一を懸けた亜大との決勝に救援登板するも1回を2安打2失点。自信と信用をなくした男は今秋のリーグ戦登板はなかった。今大会前は初戦の相手となる日体大のエース左腕・矢沢対策で打撃投手に。そこで切れのある直球を連発して空振りを量産した姿が谷口英規監督の目に留まり、直前の登録変更でベンチに滑り込んだ。

 昨年12月にはヤクルト・村上が自主トレで母校の九州学院を訪れ、当時3年の山田は「良い球を投げるね」と声をかけられた。自身初の明治神宮大会に向け「村上さんの念が入っていると思う。その念を受け取ってやっていきたい」と先輩の本拠地でもある神宮での躍動を誓った。(柳内 遼平)

 ◇山田 俊介(やまだ・しゅんすけ)2003年(平15)10月19日生まれ、熊本県八代市出身の19歳。千丁小4年から千丁小野球クラブで野球を始め、千丁中では軟式野球部に所属。九州学院(熊本)では1年夏からベンチ入り。甲子園出場はなし。上武大では1年春からベンチ入り。憧れの選手はソフトバンク・和田。1メートル84、84キロ。左投げ左打ち。

 ≪来秋ドラ1候補の進藤フェン直打≫来秋のドラフト1位候補に挙がる進藤(しんとう)は「5番・捕手」で出場し、1安打1得点。公式戦通算10本塁打を誇る右打者は2回に逆方向の右翼フェンス直撃の二塁打を放つと、後続の犠飛で先制のホームを踏んだ。グラウンド内外でリーダーシップを発揮し、人望も厚いことから8月に3年生ながら主将に就任。チームを頂点に導き「優勝して神宮に行くと話をしてきた。投手陣が粘ってくれた」と笑った。

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2022年11月11日のニュース