ロッテ・朗希 新相棒と8勝!同期・佐藤都とプロ初勝利以来のタッグ「思い切り投げることができた」

[ 2022年8月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2―0楽天 ( 2022年8月26日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>汗を滴らせるロッテ先発の佐々木朗(撮影・長久保 豊) 
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 ロッテ・佐々木朗が「凄み」を取り戻した。5試合ぶりに立てた7回のマウンド。「自分のボールをいい形で投げ切れた」と銀次から126キロカーブで見逃し三振を奪うと、前回対戦で右越えソロを浴びた鈴木大を三ゴロ、最後は小郷をフォークで一ゴロに仕留めた。

 7回3安打無失点。珍しく無風で蒸し暑い本拠のマウンドで「汗っかきなんで、大変でした」と最後は右足がつりそうになったが、8奪三振で8勝目。白星こそついたが19日の対戦でプロ最多3被弾するなど、6回5失点と苦しめられた楽天打線を抑え込んだ。

 7月1日楽天戦で右手中指のマメをつぶし、4回で降板。前半戦の残り試合を登板回避した。初出場した球宴のさなか、井口監督に誓った。「後半戦は中6日でいきたい。フルで頑張ります」。20歳の直訴。ところが後半戦3試合で13失点と気持ちは空回りしていた。ビデオを見直して「思っている動きと違う部分があった」とフォームを修正。この日の直球の平均球速は157・8キロで前回より2キロ以上も上がり、本来の切れを取り戻した。

 開幕から16戦連続でバッテリーを組んだ松川が右肩違和感を訴え、佐藤都とプロ初勝利を挙げた昨年5月27日の阪神戦(甲子園)以来のバッテリーを組んだ。序盤はフォークが切れ味抜群。初回1死では小深田が空振り三振した上に左足に直撃したほど。4回以降は120キロ台のカーブを増やして相手打線を翻弄(ほんろう)した。「思い切り投げることができた」と4歳上の同期入団捕手に感謝した。

 井口監督も「素晴らしい投球だった」とチームを3連勝に導いた右腕を称えた。プロ初の2桁勝利も射程圏。宮城・仙台育英の初優勝など夏の甲子園での東北勢の躍進にも「頑張っている」と刺激をもらった。20歳の右腕は「まずはケガなく(ローテーションを)回ること。その中で結果を出したい」と表情を引き締めた。(君島 圭介)

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2022年8月27日のニュース